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■現代 |
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京都の「焼きもの」を百二十年ぶりの海外で紹介する「現代の京焼・清水焼パリ展」が、パリ市の中心・凱旋門に面した会場(在フランス日本大使館広報文化センター)で開かれた。
会場では、食器・盛る器・茶道具・香の陶磁器・装飾の陶磁器ーの生活にかかわる五つの分野で約百点を展示。
またロクロ作業や上絵付けなど「伝統のワザ」の実演も行なったほか、抹茶の接待や琴の演奏で京都らしさを演出した。
初日から百人以上が訪れ、特に実演コーナーは見学の輪が途絶えないほど。
各種の日本文化展に会場を提供している広報文化センターでは「これまでの日本文化の展示会では一日二十人ー三十人程度。予想以上のにぎわい」と、京都人気に驚きをみせた。
今回は京都陶磁器協同組合連合会(竹内美郎会長)の「工」と京都陶磁器卸協同組合(森美喜夫理事長)の「商」が一体になって開いたのが特色。
有田など大量生産型の他産地に押されがちの京都産地が「商工一体の展示会で、手作りの京焼・清水焼を広くアピールする機会に」(森理事長)という狙いも果たせた。
開催委員会はパリ展後、年内に京都、大阪、東京で帰国展を計画。
「パリでの評判を上回る国内の評価を得て、京都の陶磁器が多くの人にもっと求められるようにしたい」(竹内美郎開催委員長)と意気込む。 |
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