■事業実施の背景
天橋立と立地面だけでなく、古くから歴史、経済、信仰において深い関連を持つ府中という土地の魅力を地元の人間が再認識することは、地域経済においては自然な形での観光振興、地域そのもののブランド化、将来においては若年層の離散への対策にもつながる。
■内 容
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「府中・竹彩〜take-iro〜」を面的・規模的にスケールアップ |
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画聖雪舟の国宝「天橋立図」をモチーフに灯と賑わいに溢れていたであろう中世歴史都市・丹後府中の夜の姿を再構築 |
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傘松公園を含めてイベントエリアを拡大。天橋立音頭、名物のかわらけ投げ大会、ストリートパフォーマンスを実施 |
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大谷寺周辺を幻想的にライトアップ。ケーブルカー軌道式横の桜並木を投光器により照らし出す「灯の森」、ユーティリティパークはさまざまな竹オブゾェを展開。また特設スクリーンに絵画や絵はがきを投影した |
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へしこチャーハンなど手作りの模擬店「府中・楽市」を開設 |
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治山事業で切出した竹の再利用。府中小学夜にて2000本の竹灯籠 |
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寵神社境内にて竹灯籠作家の今井雅也氏の創作灯寵を展示 |
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三味線のストリートライヴを各所で開催 |
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普段は閉まっている店舗も夜間営業 |
■目標及び達成状況
(目標)
集客目標(2日間のべ)2千人
(達成状況)
1日目が豪雨の為、実質は8月5日(日)のみの開催、約1000人が参加
■効果及び評価
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商店街の活性=イベントエリアを拡大、模擬店を商店街の中に開設したにも関わらず、人の循環が上手く図られ、通常は夜間営業しない店においても盛況であった |
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観光の振興=夏の天橋立を代表するイベントとして認識されてきており、当日も海水浴+イベントを目当てに宿泊される方がほとんどであった |
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参加型イベント=子供から老人まで幅広く楽しめる取り組みとなった。傘松公園で開催した天の橋立音頭ではちいさな子供と老人が一緒になって踊の輪に加わった。また、天橋立の倒松でできた松灯寵も「天橋立の絵」というテーマに絞って親子で作成。外来の少年野球チームが竹灯寵の点火体験をするなど、参加型イベントになってきている。 |
■実施後の反省点
誘客効果を上げる為には日中もなんらかの催しが必要。役割分担を明確にし、スタッフの増員を考えるなど効率のよい運営が課題である
○次年度以降の取組等
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夜の灯をテーマにするというイベントの基本形態は変えないが、導入としての日中の取り組みを考察する必要がある。(今回は少年野球大会とコラボレーションができた) |
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大谷寺で青年部が表現した竹オブジェが大変好評で、来年は自分も創作したいという声をよく耳にした。 早い時期から公募し、竹アート展覧会という形態も有効 |
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次年度以降は国道178号線・府中バイパスも完成する。イベント企画当初から整備された歩道空間でこの取り組みを実施することではじめて一つの完成形と考えているので今後も積極的に取組んでゆきたい。 |
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