■事業実施の背景
御地通では、ハード事業である街路整備事業は行われたが、通りの賑わいを創出するための、ソフト事業は不十分である。そのためには、魅力づくりに向けた求心力を高めるための組織作りと、具体的な活動を起こすことが必要である。
■内 容
“開放的な空間のもとでの憩いの場”、“人が集う道の文化づくりの場”また“魅力的なまちの彩り(景観資源)”として注目されているオープンカフェの素晴らしさを体験してもらうため、御地通沿道地域等にオープンカフェを設置し、公共空間の有効活用の視点から御地通への導入機運を高める。
<事業>
オープンカフェ[進々堂、リストランテストラーダ、Zizi、スポーツ館ミツハシ、いきいきうどん、城巽学区自治連合会]アートを活用した集客交流[マンガでウォークラリー、ストリートイベント(音楽、パフォーマンス、似顔絵)]
■目標及び達成状況
(目標)
・沿道事業者を核とした組織作り |
・歩道でのオープンカフェの実施 |
・賑わいの創出 |
(達成状況)
オープンカフェの恒常的な設置は緒に付いたところであり、継続的な実施による定着化には、まだ複数年に及ぶ実績が必要である。
■効果及び評価
○事業者による魅力づくりと括動の輪の広がり |
意欲的商業者グループ(6事業所)の事業に賛同し、新たに6事業所がオープンカフェ等を実施するためは参画するとともに、御池通沿道等に立地する41事業所が事業協賛を行った。当日の御地通(堀川〜河原町間)は、雨模様ながら5,500人[平成17年度道路交通センサス10/2 曇/4,700人]の通行者があり、グループ内では一定の手ごたえを感じたとのことで、次年度も継続して行うことが確認されている。中には平成18年3月にもオープンカフェ等を行う事業所もあり、歩道活用による魅力づくりに対する機運が高まっている。 |
○オープンカフェ等の実施体制の確立 |
国においては、地域活性化等に資する道路占有に弾力的運用を行う方向にあるが、その際(1)地域の要請によるもの、(2)事業の公共性が要件になっている。意欲的商業グループが地域に働きかけることによって、地元5学区と京都市が呼応し、京都府警より街路活用事業としての道路使用が許可された。 |
沿道事業者が中心となった組織を立ち上げるとともに、参画事業所が増えたこと、地域及び行政を巻き込んだ事業に展開したこと、歩道活用による賑わいづくりの機運を高めたことは評価できる。ただ、このような取り組みが集客及び商店集積に結びつけるためにはまだ努力が必要である。 |
■実施後の反省点
集客力向上を図るための広報強化と企画の充実
○次年度以降の取組等
平成19年秋の開催に向けて、4月あるいは5月に実行委員会を組織し、より地域に根ざした事業展開を行う予定。
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