■事業実施の背景
商店街の大きな魅力であった地域のコミュニティが希薄になり、商店街からの消費者離れが加速度を増している現状をくい止める手だてが一日も早く必要である。
■内 容
商店街の空き店舗を利用して素人シェフが日替わりでランチを提供する店を運営する。複数の市民が関わる取組で新しい人の流れとコミュニティの構築と商店街の活性化を図る。
《内容》
空き店舗を利用の一般の素人シェフによる日替わりランチの店の経営。
ランチ価格は一律800円。
毎日20食以上が原則。(売れ残りはシェフ持ち帰り)
売上金の30%は店の運営維持管理経費として事業者へ70%はシェフへ。
シェフは最低1名以上のアシスタントを確保する。
事業者はレジ係、接客担当のコーディネーターを雇用し、休日は事業者が替わってその職務を遂行する。
ランチタイムは11時半から14時までとし、売り切れ次第終了。
14時から17時まではコーヒータイムとして飲物のみ事業者が運営する。
毎週火曜日が定休日とする。
年末年始及びお盆にはそれぞれ1週間から2週間程度休業する。
■目標及び達成状況
○目標
平均一日20食以上の販売と、コーヒータイム利用者10人を目標とする。
登録シェフを20名まで増やす。
○達成状況
一日平均20食以上の販売を当初の目的に掲げていたが、それを下回る日も何度かあった。多い日は40食、少ない日は9食の時もあり、暑さ寒さ両面で天候に左右されることも経験した。コーヒータイムの利用はまだまだ少ない。
登録シェフは目標を超えて22名となった。
■効果及び評価
まちの話題としてマスコミ等に頻繁にとりあげられた。テレビ6回、ラジオ3回、新聞10回以上、雑誌3回、広報ビデオ2回など。テレビなどの情報で市外からの客が増加。八島商店街のなかでもいっぷく亨の周辺は最も人通りの少ないところであったが昼時ににぎわいを見せることで通りが活気づいた。いっぷく亭隣の空き店舗前の露天で野菜を売る人までよく売れるようになった。
素人シェフ通しの交流や、シェフとお客さんとの交流、シェフと商店主との交流、お客さんと商店主との交流など新たな人と人の交流ができた。3種の活性化が進行しつつある。(シェフは料理を提供することで、お客さんは毎日違う料理を楽しむことで、商店街は新たな人の流れで)
■実施後の反省点
シェフの数は目標を超えたが、登録だけで実践しない(仕事の都合などでできない)シェフもあり、実践しやすいようなサポートが必要である。コーディネーターをシェフ同士で務めることも当初の予定であったがまだそういう人材は育っていない。今後の課題である。
○
次年度以降の取組等
・実践するシェフの増加促進。
・コーディネーターやアシスタントをシェフ同士が助け合って担当するシステム作り。
・鍋や食器などを充実させて、シェフが調理に全力を使えるような環境作り。
・シェフ同士が勉強し合ったり協力し合うような支援策としてシェフ交流会の開催。
・市外も含めてさらなる広報活動。
・週末祝日のコーディネーターの確保。
・ボランティアアシスタントの充実。
・この事業の発展的継続。
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