■事業実施の背景
近年、三条通は京都都心部の人気スポットとなっており、個性的で魅力的な店舗が増加しているとともに、意欲的な商店主やオーナーが増加しつつある。しかしこれらの人的資源をネットワークさせながら、まちづくりとして展開する推進力が弱いことが課題となっていた。昨年、楽洛まちぶら会が実施した「三条あかり景色」はまちなみの演出だけでなく、このような意欲的な人をつなぐネットワークの媒体として機能することが出来た。このような取り組みは継続的に開催して初めて強固なものとなってくることから、今年も継続して開催し、この人的資源及び思いを繋ぎあい、さらに広げでいくことで魅力的な観光・商業空間として演出することを目的に実施する。
■内 容
「三条あかり景色」は、平成16年9月に楽絡まちぶら会が実施した「新しい景観形成の提案」「事業者ネットワークによる運営システムの構築」「まちの連携体制の構築」を目指した実験的取組である。昨年は上記目的に加え、交通環境社会実験を盛り込み、賑わいの演出と歩車共存関係の考察を行った。今年も同イベントを継続開催し、昨年の実席をふまえさらに商業地、観光地としての三条及び都心界隈の特性を活かし、事業者や商業者のネットワーク化、多様な団体との連携を図り、面として魅力的な商業空間を形成するための検証を行う。
○2005あかり景色の特徴
楽絡まちぶら会が触媒となって、周辺既存組織と連携しながら緩やかなネットワーク組織が機動力を持って取り組む
パブリシティを積極的に行い、実行者だけでなく広く市民の賛同と協力を得ながら「市民のまつり」づくりを進める。
○内 容
壁面への映像照射、ライトアップ、ウィンドディスプレイ
沿道商店等のコラボレーション企画の実施(事業者や商業者のネットワーク化によるシネマカフェなどの実施)
■目標及び達成状況
・映像コンテンツの質の向上と数の増加
・事業者、商業者のネットワークの拡大
・多様なまちづくり団体等との連携
■効果及び評価
・歩行者の増加(最大で120%、3日間で最大23万人)
・三条通の景観について関心を持つ人の増加
・歩行者と地元住民とのコミュニケーションの促進
・事業者、商業者の連帯意識の醸成
・店舗への来客数の増加(飲食、コンビニは売り上げの増加)
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