■事業実施の背景
生活様式の変化から陶磁器を使うシーンが減少したことや企業の業績の悪化に伴い、贈答用の陶磁器の消費が減少したことなどから、衰退傾向にある陶磁器業界・清水焼の活性化を図る必要があった。
■内 容
京都市東山区の六原地域で休止中の「登り窯」を復興し、新たな観光資源として打ち出し、この窯を中心として清水焼及び地域をPRした。
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六原地域にある築110年、京都市内最大規模だが36年前から休止中の登り窯を 大気汚染防止法をクリアする設備へ補修・改修 |
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8月16日の「大文字五山の送り火」に合わせて登り窯に火入れ式を行い、窯業 の街・六原地域の情報を発信 |
■目標及び達成状況
(目標)
清水焼の衰退に歯止めをかけ、清水焼及び地域活性化への起爆剤となるよう登り窯 を復興する。
(達成状況)
8月16日に登り窯の火入れ式を実施。当日は、行政・報道機関・地域住民・関係者等 を合わせ80名以上の参加があり、マスコミにも取り上げられ、事業・地域を大きくPRで きた。
■効果及び評価
事業実施後、陶磁器業界の有志を集い、大手旅行社とのタイアップによる登り窯を活用した陶芸体験や従来の伝統技術を生かした新製品の開発を目的とする未来「器」プロジェクトを編成し活動を開始するなど、今後のビジネス展開の土台を築くことができた。
■実施後の反省点
陶磁器・窯業業界に対して広く参加の呼びかけをしたが、思った以上の参加は無かった。
(次年度以降の取組等)
現在、未来「器」プロジェクトを立ち上げたところであり、継続事業として「六原地域活性を考える会」とも合わせて、活動を継続する。
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