■事業実施の背景
1)当該地域は日本屈指の観光地であるが、繁忙期(春・秋)と閑散期(夏・冬)における来訪者数の差が激しく、また繁忙期であっても夕刻には来訪者の数が激減する。年間及び一日を通じて観光客が少ない部分を補うための事業が必要である。
2)当地域に年間約2万人の聴覚障害の方々が訪れる現実を踏まえ、地域が一体となり障害に対する理解と、誰もが安心して買い物を楽しめるまちづくりへの早期対応が求められている。
■内 容
・夜間並びに閑散期の活性化に向けて「みちづくり−あかり・灯−」
1) |
「繕晨」9月23日〜25日 ※PR用ちらし5,000部作成 (嵐山音楽祭との連携事業) |
2) |
「秋の行燈灯し」11月1日〜30日 ※PRちらし4,000部作成 |
3) |
「秋の嵯峨嵐山スターティングパレード」横断幕作成 |
4) |
「嵯峨・嵐山歳時記 Guide&MAP」 50,000部 作成・配布 |
5) |
「冬の繕晨」12月9日〜11日、12月16日〜18日(嵐山花灯路事業との連携) |
6) |
来街者調査 |
・障害者に優しいまちづくり、商店街づくり〜楽しくて安心して買い物のできるまちへ〜
1) |
手話講習会 7月20日、8月31日、9月28日 |
2) |
手話講習会用テキスト制作130部 |
3) |
聴覚障害者による当地域の実地調査の実施 |
4) |
介助犬講習会 平成18年2月8日 |
5) |
嵯峨・嵐山地域手話シンボルステッカー作成・貼付 500枚 |
■目標及び達成状況
・目標
1) |
夜間及び閑散期に新たに事業を実施する事によって嵯峨嵐山地域の新たな魅力を発信し、来街者の増加を図る。 |
2) |
商店街を始め地元地域の福祉への意識改革と啓蒙活動の実施。 |
・達成
1) |
夜間及び閑散期に新たに事業を実施する事によって嵯峨嵐山地域の新たな魅力を発信し、来街者の増加を図る。周知期間、周知方法など改善点は多くあるものの、来訪者数において明らかな効果があった。 |
2) |
商店街を始め地元地域の福祉への意識改革と啓蒙活動の実施。福祉のまちづくり事業では役員以外にも従業員等の参加も多く、徐々に啓蒙活動の効果が出つつある。 |
■効果及び評価
1) |
夜間の灯りの実験事業は新聞紙上でも大きく取上げられ、「夜に何も無い」というイメージの改善に貢献した。 |
2) |
嵐山音楽祭、京都嵐山花灯路との連携事業実施による相乗効果が図れた |
3) |
継続的な研修による聴覚障害・手話への理解とおもてなし意識の向上が図れた。 |
4) |
嵯峨、嵐山地域の将来を担う人材の発掘と育成が図れた。 |
5) |
どの事業も一定以上の効果があり、改めて“嵯峨嵐山”というブランドカの高さを実感した。 |
■実施後の反省点
・早期による事業PRの周知徹底不足・周辺地域への情報開示と情報の共有化
・次年度以降の取組等
「夜間に弱い嵐山というイメージを改善するには長い時間をかけ継続的な取組みが必要であり、今後も夜間事業へ意欲的に取組んでいきたいと考えている。
福祉のまちづくりと商業活性化を連動させた取り組みの継続的実施。
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