■事業実施の背景
洛西の地域資源のひとつ秦氏の史蹟に光を当て、その資源を活用した観光創造を実現するために、歴史に関心の高い人々や同様の歴史、資源を持つ地域とのネットワークを作り、その中から新たな上質の交流人口を創造し、さらにそこからコミュニティービジネスが生れる条件をつくる必要があるから。
■内 容
・TRY1600シンポジウム「渡来人のDNA」開催
・パンフレット「渡来人秦氏の洛西史蹟紀行」の発行
・全国地方紙に「全国のハタさんお便り募集」配信
・洛西サイクルマップ作成・配布
■目標及び達成状況
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(目標) |
(達成状況) |
・TRY1600シンポジウム参加人数 |
300名 |
430名 |
■効果及び評価
近年の歴史ブームにおいては特に中高年層の向学心が極めて高く、しかも良質の知識・体験を求める傾向にある。
その欲求に対して真撃に情報を提供することは、強固なネットワークの創造に繋がることをシンポジウムを開催することで再確認出来た。
また、とおり一偏の観光情報でなく学問的にも裏付けられた正確な情報を提供することが今日においてはいかに重要であるかを、今回のパンフレットへの反応を見ると強く感じられた。京都在住の市民、京都に何かを求めて来る観光客への情報を提供・発信する側の姿勢が益々問われる時代であることを認識出来た。
■実施後の反省点
実行委員会の組織改変を目指していたが、その実現には至らなかった。今までの組織のあり様の経験を踏まえてネットワークを維持出来る組織づくりが必要である。
(次年度以降の取組等)
情報の受け手の信頼と参加を実現するには事業の発展的継続性が必要である。今までの事業は年度単位で、なかなか根付くものではなかった。
それは、単年度の補助金に頼る傾向が強かったことも要因の一つである。次年度からは、事業の柱を明確にして、そこから派生する事業を積み重ねていく取組みを実現したい。
何よりも先ず新たな交流人口の発掘と増加を目指し、引いてはそれが商店街の活性化にも繋がることを目指したい。まちづくりとは地域の文化創造であり、それは一朝一夕には成らない。
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