■事業実施の背景
中心市街地の核ともいえる福知山駅前の駅正面通り商店街でも、来街者の減少と空き店舗の増加に悩んでいる。福知山駅の連続立体交差事業の進捗にあわせた福知山TMOの事業の一環として機は熟している。
TMOによる将来のインキュベート施設への取り組みに向け商業者、大学との連携の強化、機運の醸成をはかり、TMO事業の市民への波及効果を狙う。
■内 容
福知山駅前商業ビルの4階に5区画のチャレンジショップコーナーを設け、福知山市のみならず、周辺市町村へ公募した。その結果、6グループの応募があり、面接と協義の上、個性的な4店舗の出店を決定した。
またチャレンジショップ出店者によるイベントの企画、ホールを利用したセミナー・相談会の開催により活性化と賑わいの創出を図った。
■目標及び達成状況
(目標)
福知山駅前の集客施設の衰退に歯止めをかけ、新規事業者、出店希望者を適材に配置し、活性化と賑わいを創出しTMO事業の起爆剤とする。
(達成状況)
今回の事業を通し、今後の4階の運営、店舗募集やイベント展開をはかる上でのノウハウが蓄積された。また、閉鎖性を持った集合体に外の血を入れることで刺激と活気、外部との繋がりを与えられた。
今回のチャレンジショップを通じ、市民に駅正面通り全体をPRできたことは今後に繋がる成果と考えられる。
■効果及び評価
チャレンジショップの募集・開店やセミナー・イベントの開催により、新聞・地元情報誌・広告への露出が増加したことで、商業ビルの認知度が向上したため、近年減少傾向にあった2階及び3階のテナントの売上げに下げ止まりが見られた。
また、チャレンジショップと同じ4階で開催されている文化教室では生徒が増加するなど波及効果が確認されており、来客の減少に一定の歯止めをかけることができた。
■実施後の反省点
スペースが大型店の中に位置しているため、大型店独自の出店運営条件(営業時間、休日等)の設定があり、この条件の緩和等で募集状況も変わったのではないかと思われる。
(次年度以降の取組等)
事業終了後2店舗は継続する。又、家主である福知山ファミリーも引き続きチャレンジコーナーとして随時入店募集を行い、事業を継続していく。また、TMOとしても引き続き側面から支援する。
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