■事業実施の背景
出町商店街は、「鯖街道」をテーマに地域の活性化に取り組んでいるが、出町地域には鯖街道以外にも歴史・文化・自然等、地域資源が豊富にあり、これらの情報を広く発信することにより、当地へ訪れる人を増加させ、よりいっそう地域の活性化を図る必要があった。また、従来行ってきた事業の趣向を変え、参加者の反応を踏まえて今後の事業展開のあり方を模索する必要があった。
■内 容
1) |
出町地域のパンフレットの発行(10,000部) |
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・「都あそびに必携!! 出町的案内本。」 |
2) |
七夕夜市における実験事業 |
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・インターネット動画配信 ・ゆかた着用啓蒙実験事業(浴衣着用来訪者への特典提供)
・近隣児童による笹飾りの展示 |
3) |
でまちフェスタ(鯖街道交流博)における実験事業 |
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・鯖街道沿線地域物産展の開催(小浜、上中、朽木、貴船)
・一店逸品コンテスト
・無線LAN実験事業(フェスタの様子を生中継) |
4) |
消費者アンケート調査事業 |
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・出町商店街へ訪れた買い物客へのアンケートの実施(住所・性別・年齢・利用頻度) |
5) |
講演会:「御霊神社とでまち京極学区・神輿今出川口とお祭り」の開催等 |
■目標及び達成状況
(目標)
1) |
“鯖街道”の認知度のアップ |
2) |
地元及び鯖街道沿線地域との交流の促進 |
3) |
新規事業の模索 |
4) |
催しにおける参加者の増加 |
5) |
出町地域における有形無形の地域資源情報の 発掘と発信 |
(達成状況)
1) |
頻繁な広域連携事業の実施により鯖街道に関わる問い合わせが増加。京都における“鯖街道=出 町”の認知度がさらに高まった。 |
2) |
これまで鯖街道地域との交流は福井県の小浜市、上中町のみであったが、今回 より滋賀県朽木村との交流を始めることができた。 |
3) |
交流を発展させて鯖街道の特徴的な食材をそろえた物産展を実施した。 |
4) |
イベントへの参加者は地元地域の常連顧客がほとんどであり、さらに広域へのPR が不可欠。 |
5) |
地域住民参加の編集会議により地域情報紙「出町的案内本。」を作成した。 |
■効果及び評価
1) |
鯖街道と銘打つ事業は反応がよく、今後も活用していきたい。 |
2) |
地域資源情報の発掘にあたって、地元住民の協力を得ることにより相互理解の機 会を持つことができた。 |
3) |
地元の鉄道会社等にも実行委員会への参画を 要請することにより、相互の事業 への参画が行われ、今後お互いに協力して行う事業展開に可能性を見出すこと ができた。 |
■実施後の反省点
1) |
多くの来訪者が一度に来られると対応できない。 |
2) |
事業運営における人材不足、後継者不足(特に事務作業)。 |
3) |
事業のPR方法の再考が必要。 |
(次年度以降の取組等)
当地域には近年ワンルームマンション等が多く建設され、地域との交流をもたない住民が増えつつあり、“鯖街道”をテーマとした地域住民との交流事業を一層充実する。
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