■事業実施の背景
嵐山は、京都を代表する観光スポットの1つであるが、地域の一層の活性化を図るには、嵐山の新たな魅力の創造や観光客の滞在時間を延長する取組等が必要であった。
また、全国の聴覚障害者の拠点施設が地元にできたことにより、商店街としても聴覚障害者への正しい認識と適切なサービスが求められていた。
■内 容
「まちづくり・みちづくり」事業
1) |
侘び、寂びのみち=嵯峨竹の路、花灯路 |
2) |
華やぎのみち=秋の渡月橋、欄干灯し |
3) |
音のみち=嵐山音楽祭(連携事業) |
4) |
いにしえのみち=斎宮夢行列(連携事業) |
5) |
春のみち、秋のみち=ガイドマップ作成 |
「障害者に優しいまちづくり、商店街づくり」事業
1) |
障害者を正しく理解する研修会 |
2) |
手話講習会 |
3) |
「手話でいこう」ポスター、リーフレット作成 |
■目標及び達成状況
(目標)
1) |
各種団体が連携し、有形無形の地域資源の活用と従来からのイベントを合体させ、新しい嵐山の魅力を創造し観光客に提供する。 |
2) |
障害者を正しく理解し、聴覚障害者が安心して楽しく買い物をできる商店街にするための取組の第一歩を始める。 |
(達成状況)
1) |
イベントと花灯路等夜の催しを組合わせることにより観光客の滞在時間の延長を図り、新しい魅力の創造に繋がった。 |
2) |
障害者を正しく理解する研修会(出席者80名)、手話講習会(同64名)は、当初想定していた人数を大幅に上回り、本事業への地元の期待が大きいことがわかった。 |
■効果及び評価
嵐山にある各種団体の相互連携の強化に繋がるとともに、各イベントの認知度がアップし顧客満足に繋がった。個店が観光客のみならず聴覚障害者を顧客として捉え、おもてなしへの取組みを考えるようになった。
■実施後の反省点
観光客が嵯峨・嵐山観光に何を求めているかを的確に把握し続け、顧客ニーズに対応した観光のあり方を今後も模索していく必要がある。福祉の事業は、繁忙期を避けて展開したため時期が遅くなり、手話講習会は1回だけの開催に留まった。
(次年度以降の取組等)
来年度は「灯り」をテーマに、観光客の滞在時間の延長と閑散期への集客を目指した事業に取組む。
また、継続的に手話講習会を開催し聴覚障害者とのコミュケーションの向上を図るとともに、すべての障害者が安心して楽しく買い物ができる環境整備の方策を検証する。
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