宇治橋通り親子の広場「つむぎ」開設
1.宇治橋通り商店街の情報発信基地。
2.お買物親子及び子育て親子の交流、集いの場。
3.子育てアドバイザーが子育て、悩み相談に応じる。
4.地域の子育て、関連情報を集まってきた親子に提供。
5.子育てサポーター講習。
本事業は、宇治橋通商店街振興組合が、京都府の「京の商店街チャレンジ事業21」の補助金を得て、商店街の活性化のための空店舗活用に取り組んだものです。
商店街の持てる資源である空店舗とNPOの子育て支援のノウハウを、協働により空店舗活用による子育て応援事業として、親子の居場所である“宇治橋通り親子広場「つむぎ」”を、平成15年6月26日にオープンしました。
所在地 |
:京都府宇治市宇治妙楽155番地 |
名 称 |
:宇治橋通り親子広場「つむぎ」 |
開設日 |
:毎週 火曜日・木曜日・土曜日 午前11時から午後4時 |
主 催 |
:宇治橋通商店街振興組合(理事長 中西 敏) |
運 営 |
:NPO法人 働きたいおんなたちのネットワーク(理事長 吉田秀子) |
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(事務所所在地 京都府宇治市広野町寺山17番地の431) |
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連絡先 宇治橋通り親子広場「つむぎ」 |
(1)宇治橋通り商店街のまちづくりへの取り組み
宇治橋通商店街振興組合は、まちづくりの観点から、従来型の業種発想(モノ売り)だけではなく、大資本にはできない「コト売り」と 現在の社会ニーズにあった必然性の高い事柄を商店街の事業としても取り組んできました。その一環として客層の拡大のために、京都府の支援のもと、NPOのノウハウを活用し、子育て中の若い層を視野にいれた事業として、宇治橋通り親子広場「つむぎ」にチャレンジしました。
(2)商店街における子育て支援事業の必要性
いま子育て支援の現状、子育て中の母親は、365日24時間子育てをする中での閉塞感や子育てをするうえでの悩みを抱えていますが、身近な人との交流が少なく、少子化の折、子育ての悩みなどを話し合える親と子の出会いの場が少ないのが現実です。そのため、宇治市においては、すでに宇治市や宇治市社会福祉協議会などの公的施設での子育て支援活動は活発にされており、公的な施設における子育て支援は整備されつつあります。
今後は、地域で子育てをすることの一方法として、日日の生活圏にある商店街における親子広場開設の必要性を強く感じておりました。それは、買い物等の日常生活上に親子広場を設置して、親子広場に参加するために出かけるというよりは買い物のついでに親子広場に参加するというかたちで、買い物と親子の交流の場が商店街という場所で一体化していることが、地域で子育てをするということの実現の一形態であると考えるからです。これは、宇治橋通商店街と当法人が共同実施した「宇治橋通商店街における子育て支援ニーズに関する調査(平成15年2月実施)」で、子どもと楽しく買い物できるサービスとして、「託児、遊び場、オムツ替え」と答えた人は67%、商店街のなかの遊び場・一時保育の利用については84%が利用すると答えていることからもわかります。
(3)宇治橋通り商店街で親子広場を開設する意義
おやこひろば事業に類する事業は、厚生労働省が平成14年度から実施している「つどいの広場事業」により各市町村が先駆的に取り組まれていますが、商店街の買い物とリンクをしている例はあまりみられません。NPOとパートナーシップのもとに協働で本事業に取り組むことの意義はおおきいといえます。
(4)NPO法人の活動の位置付け
つむぎの運営にあたるNPO法人働きたいおんなたちのネットワークは、自立と社会参加を支援することにより男女共同参画社会の実現に寄与することを目的に活動しています。NPO法人設立当初よりキッズサポート事業をしており、そのノウハウを生かして運営しています。「つむぎ」は、親子ですごせる居場所であり、地域の子育て情報や就業情報などを置くことにより、子育て中の女性たちの社会参加の第1歩になるようにしています。また、商店街が本事業にチャレンジしているように、NPOも「子育てや介護で仕事をいったん中断した人の再チャレンジ」のきっかけにつながるものと位置付けています。
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