京都盆地をかたちどる三山の要に位置し、鴨川・高野川の合流点の袂に置く出町は「京の出入口」として栄えた北の玄関口であり、鯖街道の終着点であります。
この豊かな歴史文化・自然環境の中での街づくりのあり方を、出町商店街振興組合では「エスプラナードでまち」構想として十数年来取り組んでまいりました。その結果、桝形通りの石畳事業、水銀灯の整備をはじめ、出町広場の地下駐車場、それに付帯する親水施設、鴨川公園の整備等を積極的に取り組んだ結果、出町商店街を取り巻く環境が一変致しました。
特に鴨川公園では、春には花見がいたるところで見られ、また天気の良い日には園児や小学生等のミニ遠足が行われております。またこの地域は、オオサンショウウオの生息やホタルの観賞なども楽しめる自然豊かな河川となり、商店街におきましても、夏の七夕祭りや秋のイベントなどで活用し、賑わいを見せています。
出町商店街と致しましては、このように恵まれた自然遺産、文化遺産をフルに活用しながら、消費者の利便性の向上はもとより、学生からお年寄りに至まで地域に愛される商店街を目指して日夜活動致しております。
こうした背景の中、新たな取り組みとして、平成13年より若狭小浜、熊川宿、朽木宿など,若狭と京都を結ぶ街道である「鯖街道」を、もう一度見直し、広域連携的な地域活性化事業を取り組むことと致しました。
平成15年度事業として京の商店街チャレンジ21事業として、商店街の枠にとらわれない「でまち鯖街道交流事業実行委員会」を発足させて、でまち鯖街道交流事業を実施してまいりました。今までにない新たな試みとして鯖の浜焼き、鯖街道ふれあい資料館、鯖街道の情報発信など、商店街の活性化、地域の活性化につながる数々の事業を実施した結果、おかげをもちましてあらゆるところからの注目と地域の方からの好評を得ることが出来ました。 |