Bassist

色々使ってみましたので。


皆さんからの使用感等の情報を集めました。


PIRASTROの「JAZZ」ですが、おどろきました。
サスティン(ピチカートのあとの余韻)が、今までの4倍以上のびます。
マイクをつけていると、ハウリングしたかと思ってしまいます。

音色はというと、G・D線はまだマシなのですが、
A・E線のビヨ〜ンという金属音が強く、低音に力がありません。

やっぱりオケでは使えなさそうです。(;_;)

音の入り以上に、「取り」にシビアになった RIBI

(Nifty ServeのコントラバスHPに掲載されたものを、筆者の承諾を得て転載しました。)


Kolsteinの松脂について
値段は高いですが、量が多いです。直径40ミリ、高さ37ミリもあり、おそらく市販 の脂の内では一番大きく、Carlssonの倍以上はあるのではないでしょうか。「硬い系」 ですので、冬場にはちょっとつらいですが、暖かい季節には粘りすぎず、ちょっと上品 ないい音が出せます。

(横田@いさだ室内管さんからのメールを転載しました。)


ベ−ス関係の研究発表 うつみ作

ノイマンや、カ−ルソンといったベ−スのための松脂を生み出しているスウェ−デンへ5回もいってきました。
あちらの弦楽器専門店で、得た知識がもとです。

松脂では、(私はこれのコレクタ−でもありますので、貴ホ−ムペ−ジにあったものすべてもってます)

ただし、注意頂きたいのが、ノイマン=カ−ルソンです。
製造工程も、使用している松脂の成分もまったく同じです。
ただ、ノイマンはヨ−ロッパ圏内用に、カ−ルソンはノイマンのアメリカ向け様のブランド名です。
ナショナルとパナソニックがおなじように。
パッケ−ジと鉛の皿がちょっとちがうだけです。
ヨ−ロッパ(デンマ−ク中心でみると)では、リ−ベンツェラ−のゴ−ルド3(硬い系)を使っている人をよく見ます。
しかし、リ−ベンツェラ−のブロイ・シルバ−がすばらしいという人(特に良く鳴るオ−ルドを持っている人)が多いです。

弦では、チュ−ニングでは、G,D,A,Eが主流ですが、その他で、日本で少ないものが、C,G,D,Aです。オイドクサのC弦を1弦にGのチュ−ニングで使っている人をよくみました。コレルリの弦のHigh-Cも同様に利用できます(タングステン)

ベ−スのサイズに関して。

日本人だけ(といっても、アメリカも同様に)弦長102センチ前後(枕から駒まで)で、所謂3/4サイズが現在主流ですが、貿易取引上の(といっても、郵便か小口貨物扱い)諸制限理由で、主にそのサイズがヨ−ロッパから出ていません。
本来フルサイズというものが4/4で、104センチの弦長と、全長180数センチくらいのおおきさでいて、表板が110センチ代の長さがあります。

ちなみに、私が現在購入をすすめている楽器は弦長113センチの表板117センチのものですが、容易に推測できるように、ひきずらいはずです。

しかし、シュトライヒャ−や、ペトラッキの使用しているその5/4サイズは日本では音すら、身近にないのではと悲しくおもいます。
ただ、この人たちは、弦をヤ−ガ−のドルチェや、コレルリのスチ−ル等でひきやすくしていることはたしかです。(むしろ、5/4でのピラストロなどの硬い弦は演奏上での自殺行為になります。)
ちなみに、チャキやオリエンテの5/4はヨ−ロッパの4/4のことです。その上、弦長は104くらいしかありません。
私は3月20日にペルマンの4/4(日本風に言うと5/4)を150万くらいで、東京の楽器屋さんで委託販売する予定です。普通のペルマンより、やや大きいサイズです。
スウェ−デンでは、弓はスイス製や、フランス製がいいものといわれてました。
弦は、スチ−ル弦を悪く言うひとが多く、「高価だけど、ガットの音を知るとスチ−ルは張れない」といってました。

指にやさしい弦の研究

テンションが高いと音量が出るが、楽器と指に悪い。
テンションが低いと音量は弱くなるが、楽器は鳴りやすくなる
同様に、指がつかれない。
「硬い」から、「柔らかい」ものの順で下記弦リスト(実験済み)

1.オリジナル・フラットクロ−ム(ピラストロ)
2.フラット・クロ−ム(ピラストロ)
3.オリ−ブ(ピラストロ) ライトゲ−ジ
4.オイドクサ(ピラストロ) ミディアムゲ−ジ
5.スピロコア(トマスティック)ヘビ−ゲ−ジ
6.フォルテ (ヤ−ガ−)
7.ミディアム (ヤ−ガ−)
8.タングステン (コレルリ)ライトゲ−ジ
9.ドルチェ  (ヤ−ガ−)
10.スピロコア(トマスティック)ヴォルフラムライトゲ−ジ(特注)

ご参考までに、

内海芳宏
utsumiyk@msn.com
(内海さんからのメールを転載しました。)


私の使っている脂は仏製Bernardelですが、これはなかなかよいです。
とてももちがよく、何度もつけ直す必要がない。(だから経済的)
脂の音ではなく、楽器本来の音色が出せる。(初心者にはつらいが)
全天候型!季節を問わない。(これはすばらしい)
しかもお値段は普通。(\2500)
この脂はベース用というわけではなく、他の弦楽器と共用なのですが、
なぜかチェロの人に使用者が多く、他の楽器ではあまり使ってる人を見ない。
ちなみに先月までやってたドラマ「ハルモニア」で、堂本光一が使ってたのも
この脂でした。(ミーハーですな・・・。)
あ、ゲーリー・カーも使ってるらしいですよ。

脂についてもうひとつ。仏製Archet(アルシェ、と読みます)も使ってみました。
これも硬い系、他の弦楽器と共用です。
使用感は前述Bernardelとあまり変わらないのですが、
高い!!小さいくせして・・・。(\3500でした)
で、そんなに高いのならすばらしいのかと思うと、そうでもない。
ただし、弓の毛の調子が悪くて脂がのらない、
というときにつけると、威力を発揮します。
要するに、普段使いではないがひとつ持ってると安心しそう、
ということですかね。

何かと骨の折れる楽器ですが(笑)、
同業者どうし、がんばっていきましょう。
では。

(安井 一絵@国分寺フィルハーモニーさんからのメールを転載しました。)


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