京都産業のさきがけ



蹴上発電所
東山区粟田口にあるわが国最初の水力発電所。明治21年コロラドで発明間もない水力発電所を見た田辺朔郎が帰国後、電気エネルギーの利を説き、蹴上に琵琶湖疎水を利用した水力発電所の設置を決定させた。明治23年に起工し、翌明治24年発電開始。これに伴いインクラインも設置され、電力は京都の近代化に大いに寄与した。さらに余力電力の使い道が検討される中から市街電車を走らせることによって電力エネルギーを有効に費消しようという考えが生まれ、明治28年蹴上発電所の電力を利用したわが国最初の市電が登場した。明治45年電力需要の増加に対応して第二発電所が増設された。





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