1999 JANUARY
NO.279
KYOTO MEDIA STATION

特集
新たな世紀に向けて
京都府内 環境ビジネスの現状

(財)京都産業情報センター
(『環・京・ビジネス フレッシュレポート』より)
京都府グリーンベンチャー研究交流会

 平成9年4月に京都府の呼びかけで発足(代表幹事=辻理(株)サムコインターナショナル研究所代表取締役・(財)京都産業情報センター理事)。府内の環境関連ベンチャー企業など66社・団体が参加し、企業間や産学の交流事業、環境関連の法制度や技術の情報提供事業、展示会への参加やホームページによる情報発信といったマーケット開拓事業を展開してきた。
 昨年7月に発足した「容器包装リサイクル研究分科会」に続いて、水質浄化などで事業化を目指す「微生物による環境浄化研究分科会」と環境関連技術を市場に送り出すためのノウハウを探る「エコビジネス研究分科会」の2つのテーマ別研究分科会を年度内に新設し、事業化を進めていく予定となっている。
 また、内部組織の強化と併行して、オーストラリアのEMIAA(オーストラリア環境管理産業協会)やAPEC(アジア太平洋経済協力会議)環境技術交流バーチャルセンターとの交流・連携も深め、環境関連分野のビジネスチャンス拡大を図っていく。

URL http://www.kyoto-wave.or.jp/gvk/

事例研究企業一覧(順不同)

イシダアイテス株式会社(京都市左京区)
「はかる」技術を産業廃棄物に応用し、電子マニュフェスト伝票の実用化に取り組む

株式会社金久(竹野郡弥栄町)
生糸のセリシン定着法を用いて、環境にやさしい繊維の新素材加工技術を開発

株式会社関西メンテナンス(京都市下京区)
快適さを維持しながら省エネルギーを徹底し、ビルの総合エネルギーコストを削減

京都ダイヘン株式会社(向日市)
省エネルギーや低騒音、防災といった時代のニーズに対応する各種変圧器を開発・生産

京阪プレス株式会社(京都市南区)
スクラップ鉄や廃棄構築物の古鉄鋼材を回収して鉄資源として再生し、販売・供給を行う

株式会社坂口塗料店(京都市上京区)
塗料の販売から、幅広い分野にわたる各種環境関連商品の開発にチャレンジする

株式会社三幸(京都市南区)
石油製品・木材製品を紙製品に代替するための加工技術や表面処理技術を開発

シンエイ電子部品株式会社(綾部市)
住宅環境を定量的に測定し、改装設計のためのデータを提供する各種計測器を開発

株式会社テエラ分離(宇治市)
環境保全向けの製品として、効率重視の汚泥廃水処理用固液分離機を製造・販売

株式会社東洋環境技術研究所(京都市中京区)
常温好気性バクテリア群によって、有機性廃棄物の無臭・無汚泥処理を行う

永松産業株式会社(京都市南区)
工場移転や設備更新におけるコスト低減と産業廃棄物の大幅削減を提案し、施工する

日本グリーンパックス株式会社(長岡京市)
包装資材の省資源・無公害化に向けた商品開発に約30年前から取り組み続ける

株式会社フジタカ(長岡京市)
半導体のペルチェ効果を利用して、脱フロン・超静音の電子冷蔵庫を開発

平安リネン株式会社(城陽市)
ペットボトルを業務用マットにリサイクルし、クリーニング時の廃棄物削減を徹底

以上の事例研究をはじめ、今回の調査結果の詳細な内容は当センター発行の報告書「環・京・ビジネス フレッシュレポート」に掲載されていますので、御希望の方はお問い合わせください。
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