1998 NOVEMBER
NO.277
KYOTO MEDIA STATION
特集
(財)京都産業情報センター設立20周年記念事業
インターネットマルチ会場大会 開催
10月15日(木)、(財)京都産業情報センター設立20周年記念事業のインターネットマルチ会場大会が京都府北部・中央・南部の3カ所を結んで開催されました。
この大会は、地域企業に対する情報提供、情報化支援という当センターの重点事業とリンクさせながら、会員のみなさんのマルチメディアに対するご関心にお応えできるよう企画されたもので、最新の情報通信技術を駆使して地域間コミュニケーションの新たな可能性を示す試みとして大きな成果を収めることができました。

●日時 平成10年10月15日(木)14:00〜18:00
●会場 北部会場 舞鶴21ビル(会議室)
中央会場 京都リサーチパーク(バズホール)
南部会場 けいはんなプラザ(黄河)
●プログラム
基調講演(14:10〜15:30)
「インターネットとコミュニティ」
京都大学大学院情報学研究科 教授 石田 亨 先生
プレゼンテーション(16:00〜17:55)
「インターネット導入による距離の短縮」
(株)積進 田中 安隆 氏
「異業種共有ホームページ」
(株)第一紙行 ライフデザイン研究所 磯野 仁 氏
「デビットカードを中心とした情報システム」
四条繁栄会商店街(振) 樋爪 保 氏
「営業支援のためのイントラネット構築」
田中精工(株) 坂本 栄造 氏

当日は、中央会場の京都リサーチパーク、北部会場の舞鶴21ビル(舞鶴港FAZ)、南部会場のけいはんなプラザ(関西文化学術研究都市)をNTTのテレビ会議システム「フェニックス」で結び、1会場の模様を他の2会場で同時に視聴したり3会場間で意見や質問の交換ができる三元中継の形で進行。また、中央会場の模様は京都メディアステーションでライブ中継され、電子メールを通じて意見等が寄せられました。  開催にあたっては、中央会場において内田 頼利(財)京都産業情報センター専務理事より開会のあいさつがあり、続いて京都大学大学院情報学研究科 石田 亨教授の基調講演「インターネットとコミュニティ」では、インターネットが人々の社会・経済活動の基盤としてさらに有効に活用されていくための条件や情報通信技術を地域社会に役立てるための新たな試みである「デジタルシティ」についてご説明いただきました。
さらに、インターネット活用事例のプレゼンテーションが北部・南部会場から各1件、中央会場から2件の順に行われ、4つの会員企業・団体がそれぞれの情報化への取り組みを発表。いずれも今後の情報化社会における企業活動を考える上で大きな参考となる充実した内容で、各発表のあとには参加者から意見や質問が寄せられました。
今回の大会には、3会場全体で約400名、インターネットでご覧いただいた方々を含め多数のご参加があり、設立20周年記念事業にふさわしい盛況の中で無事終了を迎えました。


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