京焼・清水焼
起源は明らかではないが、5世紀前半の雄略天皇の頃に現在の宇治や伏見の陶工に御器を作らせていた。産地として発展したのは安土・桃山時代からで、江戸時代に数多くの窯が築かれた。とりわけ野々村仁清が色絵陶器を製造して以降、尾形乾山、青木木米らによって磁器技術も進歩し、彼らの華麗で優美な絵陶磁が現在の京焼、清水焼の源流となっている。明治期には伝統製法を守りながら、ヨーロッパの製陶法を全国にさきがけて積極的に導入、販路の開拓、生産の合理化、経営の近代化などをはかった。製法は手工法、ロクロ法、石膏型による型押し法、流し込み法などがある。技術、技法の多様さと雅やかな意匠デザインが特徴。
写真提供/京都陶磁器会館



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