京瓦
瓦は6世紀末に大陸から日本に伝わった。京瓦は桓武天皇の平安京造営を起源とし、江戸前期には伏見深草の瓦師西村五郎兵衛が一枚で平瓦と丸瓦を兼ねた波型の桟瓦を考案、民家建築にも瓦葺が普及するようになり、京都は瓦の一大産地として栄えた。良質の粘土が産出する西賀茂や岩倉幡枝には今でも瓦窯跡が見られる。第二次世界大戦以後は、特殊な手作りの瓦を中心に生産、京瓦の種類は700種にのぼる。屋根全体を覆う地瓦よりもヤクモノと呼ばれる鬼瓦、軒瓦などが中心。丈夫で美しい輝きを持つ手作りならではの風合いが京瓦の特色。
写真協力/瓦久田中瓦店





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