京刃物
関東の刃物とは型が異なり、京型と言われる。京刃物の歴史は平安建都に伴って優秀な鍛治師が奈良から移り住んだことに始まる。焼き入れ用の伏見周辺の土をはじめ鳴滝の砥石、丹波の松炭、山陰の砂鉄さらに良質の水に恵まれた京都は、全国を代表する刃物の産地となった。華道や料理、工芸などの文化が花開いた京都では専門的な用途に使われる道具として発展。現在、京料理の包丁や畳包丁、織物用挟、彫刻刀などが作られており、西陣織、京焼、清水焼などの伝統産業の必需道具としても大きな役割を果たしている。
写真協力/菊一文字





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