京都産業のさきがけ



伏水製作所
京都府が保有した勧業起立金を用いて明治6年向島に建設された勧業施設。京都最初の近代的器械工場として西欧の近代工業技術を導入。鋳物用の木型工場や鋳物工場があり、工作機械としてはポール盤・ダライ盤・針金挽機械などが設置された。宇治川の水力を引き入れて水車を動力源に、コークスを燃料として器械類を製造。製造品は西洋式農具や鉄パイプ、紋織器械をはじめとする染織用機械、印刷関係機械、火葬場用設備、蒸気機関部品、製紙機械の部品など。織殿やパピール・ファブリクなどで必要な機械部品やポンプ類も製作された。明治14年明石博高に払い下げられ、韓国政府用貨幣鋳造機の受注なども行った。





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