モルガン雪(もるがんゆき)
京都生まれ。本名は加藤雪、洗礼名はテレジア。「胡弓の雪香」と言われた祇園の芸妓だったが、来日したアメリカのモルガン財閥のジョージ・デニソン・モルガンに見染められて4万円の高額で落籍され、玉の輿に乗った国際結婚ロマンスとして評判になった。明治37年横浜で結婚した後に渡米。次いでフランスに渡って長くフランスに住み、パリ社交界の花形となった。大正4年夫と死別し、昭和13年帰国。晩年は京都紫野でカトリックの信仰に生きた。



都の人列伝