片岡直温(かたおかなおはる)(1859〜1934)
高知県生まれ。明治13年上京、伊藤博文に知られ、その縁で内務省に入る。明治22年官界を去り、弘世助太郎らと共に「日本生命保険会社」を創立、副会長に就任。明治36年より大正8年に至るまでの17年にわたって社長を務めた。大正4年には「都ホテル」の社長に就任。「都ホテル」は明治23年開業の「吉水園」を明治33年に全館洋式に改装、名称変更したもので、大正4年に片岡らの発起で新たに「株式会社都ホテル」が設立された。また関西財界で活躍する傍ら、明治26年衆議院議員に選出。当選8回に及び、第二次加藤高明内閣の商工大臣、第一次若槻内閣の大蔵大臣となる。



都の人列伝