湯のしした生地(木綿)に青花汁で下絵を描き、それに沿ってのりを置きます。これを自然乾燥した後、染料で柄を描きますが、うろこの一枚一枚を丹念に、はけで手がきするので一匹を仕上げるのには約一週間かかります。  真鯉に使用する黒の染料は墨。墨を削って湯に溶かしてはすり鉢ですります。また乾かしては水を張ってするのですが、これを約半年ほどかけて何度も繰り返します。するほどに粒子が細かくなって美しい染め色になるのです。  柄を描いてからは、木の樽に入れて約25分間蒸します。のりを洗い落とすために一昼夜水につけて再び自然乾燥。晴天の日を見計らって庭で干します。その後、2〜3ヵ月寝かせて生地表面の毛羽立ちを取り、最後に2枚の生地を鯉のぼりの形に縫い合わせて完成です。  5月の節句が終わるとすぐに翌年のための作業にとりかかります。年間約25セットしかつくれないほどの、手間がかかり天候にも左右される作業です。

奥田さんのページへ
丹後インターネット研究会のホームページへ