京都インターネット利用研究会 5月例会 |
講演会:多様化する!ネットビジネス〜商売いろいろ ネットも色々〜 講 師:名渕 浩史 氏 有限会社エヌ・エフェクト代表取締役 開催日:平成17年5月17日(火) 会 場:マリアージュグランデ 8階「アンブローシャ」 ※後日、講演録を掲載予定 |
拡大するインターネット ・通販(非対面販売)は着実に成長 ・オンラインショップも着実に成長 ※通販は2003年には2兆7900億円(毎年5%程度の伸び) ※オンラインショップ(BtoB、BtoCとも)も急激に成長。 ネットオークションでの取引も年間1兆3400億円(2005年1月14日) ・インターネット人口は国内で6700万人にのぼり、世帯の中で誰かがインターネットを使用している比率は8割近くに及ぶ。 ・ブロードバンドの普及率も48.1%、 ・携帯電話の普及率も7割。内、9割近くが携帯でもメール・ネットを使用している。 ・ケータイビジネスも拡大してきており、年商70億円をたたき出すサイトも。 ・システム普及から活用のレベルアップへ→本当の普及はこれから 今後・・・生活への浸透率はこれから高くなる 商品購入の違和感が除々に無くなる(日常的になる) 検索エンジンの使用の浸透(今はまだ探し方が身についていない) ※ネット上で「欲しい商品」に辿り着くには、検索エンジンを使えるようになる必要あり。 現在はまだ、そこまでネットに詳しくない人が多い(特に高年齢層) ネットビジネスの現状 ・ドッグイヤーの時代 ネットビジネスが立ち上がった頃・・・ ○小売店のサクセスストーリーを目指した ○目指せ!月商100万円 ○半身半疑の人 ○ネットの威力を理解した人 →オンラインショップのノウハウ探し ・ネット戦略の時代 ○月商1000万円も当たり前(通常のビジネスに) ○1年目で月商1000万円ペースに入ることも珍しくない ○取り組むのに「早い遅い」「最終電車云々」は過去のこと ○「ネットは儲かるのか?」といったことも過去のこと、 1 どのように取り組むか? 2 どのような手順で取り組むか? →独自の取り組み方を見出す 成功している取り組みパターン ・企業形態 ○IT企業系 ○小売系(オンラインショップなど):BtoC ○メーカー・卸系(取引先の獲得) :BtoB ・IT企業系ビジネス ○インフラの提供 ○ポータルサイト 例)Yahoo! 楽天市場 価格.com etc... ・IT企業系ビジネスの特徴 ○成功すればビッグビジネスに ○まさしく「1日でも早く参入する(べき)分野」(後発組は厳しい分野) ○現在では容易に手が出せない ・IT企業系ビジネスへの取り組み 後発組の戦略 (資金がない場合) ○全く新しい発想でビジネスを作る ○仕組みそのものが力となる ○開発力が無ければ結局はお金がかかる (資金がある場合) ○企業買収 ○既存と同レベルの仕組みを構築し、新しい販促方法を展開 ・小売系 メガストア(大型店)←→専門店の2極 ・メガストアとは「ネット上の巨大ストア」であり「大きなカテゴリ」を扱う 例)ソフマップ、上新電機、ナチュラム、家具の宝島etc ・メガストアの特徴 ○豊富な品揃え ○一般的な商品であっても品揃えが武器になる ○品数が多い分、購入される確率が高くなる ○詳しい説明よりも分かりやすく陳列 ○数千・数万の品揃え ○多数のネット販促策を展開 ○月商が千万・億万の単位 ○専任体制 ・メガストアの取り組み方 ○選考投資が必要→時間・人・お金 ○本格的なマーケティングが必要 ・専門店とは「特定分野に特化したショップ」であり「小さいカテゴリ」を扱う 例)台湾茶ドットネット、ウエイズetc ・専門店の特徴 ○特定分野に特化した商材(ニッチ) ○その分野ではレベルの高いショップを形成 ○専門的な情報提供・相談に対応する ○小規模体制でも取り組める ○月商数千万円などの売り上げは期待しくいが早い段階から売り上げを出し易い ・専門店の取り組み方 「リアルにないからネットで探しているお客さんのニーズに応える」 ○競合が少なく実力を出せる分野から取り組む ○レベルの高い品揃え(専門性を高める) ○実際に小売業の品揃えにこだわらない ○専門的な情報提供 ・メーカー、卸系 ・メーカー、卸の特徴 ○顧客はプロ ○ビジネスとしてのクオリティが重要(商材、取引条件etc) ○対応スピード お金と時間を無駄にしないためにスタート時(見なおし時)に考えること ・視点はいろいろ ・スタートの前に・・・ ○いきなり始めない(とりあえずでホームページ作成を依頼しない) ○まずは方向性を ○中途半端に始めるとお金と時間がムダになることも ・まずは・・・ ○目的:何をするのか?(したいのか?) ○商材・市場:どこで勝負するのか? ○取引体制:どのような体制(規模・投資)で取り組むのか ・何をするのか?(したいのか?) ○商品を販売したい ○お店に集客したい ○取引先を見つけたい それぞれ目的に適ったサイトになっているか? ・業界の動きをチェック 業界における同業他社の取り組み状況 ○ネットで売り上げを上げているか?(ネットでの商材として適切か?マーケットは存在しているか?) ○どのように儲けているのか? ○どの程度のレベルか?(ホームページのレベル) ・ネット市場を見る ネットの競合状況を見る ○顧客が入力しそうなキーワード検索(Yahoo、Google、楽天etc) ○リアルビジネスの競合他社だけではなく全体を見る |