開催日時 : 平成16年9月17日(金) 14:30〜16:30 開催場所 : 京都全日空ホテル |
ネットで月商1千万! 〜1年で変わるネットビジネス 講師:株式会社のぶちゃんマン 西條 宏之 氏 |
ポイント1.知名度アップと商品点数 |
株式会社家具の宝島社は、2004年9月に社名を株式会社のぶちゃんマンに変更しました。 社名変更の理由のひとつには、消費者の方にひとりでも多く知っていただくことと、親しみを 感じて興味を持っていただきたい、との思いが込められています。 家具の宝島は、露店で商いをしていた古道具店から興りました。「必要な人に少しでも良い 物を長く使ってもらう」というお客様の気持ちに近づく商いをモットーとしてきました。 そうした商人魂を受け継ぎつつ、家具の宝島(現社名・のぶちゃんマン)がネットショップを スタートさせたのは、2002年12月です。 ネットショップを開店する一番の魅力は、全国、あるいは世界中がマーケットになるという ことです。 また、ネットショップではお客様のニーズや感想を一人ひとりから受け取ることができ、それ を次の商品展開に反映させやすいということにあります。つまり、顔を合わせる機会は少なく ても、メールのやりとりをすることで、個別のお客様から、時間を気にせず要望を聞き、それに 合った商品を提供できるわけです。こうした魅力あるネットショップを造りたい、とわが社もネッ トビジネスへ踏み切りました。 ところが、ネットショップをオープンさせてしばらくの間は、数字が出てこず、苦しい時期が続き ました。2002年12月にオープンして、2003年1月では月商50万円、半年たった6月でも270万円 だったのです。 理由は簡単です。広いネットビジネスの世界で、「家具の宝島(現社名・のぶちゃんマン)」店 にアクセスしてくれる人が少なかったということです。誰もネット上にオープンした「家具の宝島 (現社名・のぶちゃんマン)」店を知らなかったのです。 つまり、ネットショップを立ち上げたら、まずやらなければならないことは、知名度を上げ、アク セス数を伸ばすことです。 そこで、当社は、オークションに参加することから始めました。家具の宝島(現社名・のぶちゃ んマン)が、どういった商品を扱っている店なのかを知ってもらうことに力を注いだのです。そして、 同時に消費者のニーズを探りながら、商品数を増やしていきました。 2003年7月に楽天市場に出店し、商品点数を300に増やしました。すると、売上が月商300万 円に達したのです。 その後も、商品点数に比例して売上はどんどん伸びていきました。 そしてついに、商品点数が1000点に達したとき、月商も1千万円を超えたのです。 ちょうどネットショップを立ち上げてから1年あまりが経過した頃でした。 |
ポイント2.3時間以内の丁寧な対応 |
大量の在庫を持つ必要もなく、店舗規模に左右されないネットショップですが、消費者の顔が 見えず、直接の接客をしない分、陥りやすい商いの罠があります。 それは、普通の応対では不親切な印象を与えるということです。 お客様からの質問や要望は、主にメールを通じて当社に届きます。そのメールには必ず3時間 以内に返答をしています。 また、クレームに対しても、親切・丁寧・誠意をもって、が原則です。まず、クレームが届いたら、 状況を確認し、すぐに対処することが必要です。当社では最初に電話でお詫びと状況確認をする ようにしています。 更に、メールや手紙で誠意をもってお詫びを伝え、最適な対処をするようにしています。お客様 との接点を店舗販売以上に大切にすることが、ネットショップの信頼確保につながるのです。 また、お客様の声に直接触れることで、魅力的なネットショップへと成長できます。つまり、お客 様との接点はショップ成長の鍵であり、必要不可欠な要素だといえます。 クレーム対応のみならず、購入されたお客様へは、使い心地やサイト利用時の感想などを聞く 為、メールを出すように心がけています。そして、利用された方の感想と、実際の使用例の写真を ネットショップサイトで紹介するようにしています。 このように具体的な情報を提供することで、手にとって商品を見ることができない、というネット ショップのデメリットを補い、信頼性と臨場感を出すことができます。 |
ポイント3.ターゲットを絞り、特徴あるサイトづくり |
ネットビジネスでは、何をどういった人に伝えたいか、つまり、コンセプトとターゲットが重要に なってきます。これが明確であるサイトほど、魅力的なサイトになります。 わが社でも、サイト作成にあたり、コンセプトとターゲットの決定で悩みました。コンセプトは 「商人魂と新感覚」を活かせるように、単なる家具販売ではなく、「お客様の住生活を応援、 ライフスタイルを提案し、流行の家具を格安で提供する」ことと決めました。 そしてターゲットは、自分と等身大の30代サラリーマンとしました。「実際に自分が使いたい と思う家具を品揃えできるので、感性的にニーズがつかみやすい」と考えたからです。 これらの要素を決めたら、商品展開はコンセプトにあったものを品数豊富に揃えていきます。 そして、ターゲットとするお客様に商品のこだわりをいかに伝えていくか、を工夫するのです。 ただし、ターゲットにした客層と実際の購入者層が同じとは限りません。それは構わないの です。重要なのはコンセプトとターゲットを絞り、特徴あるサイトをつくることです。 ターゲットを万人向けに設定したり、コンセプトを曖昧にしておくと、商品展開がぼやけ、サイト としての魅力がなくなります。それでは「家具を探すならここのHPで」という具合にはならない のです。 |
ポイント4.継続と鮮度 |
ネットショップはいつでも、どこからでも好きなように買い物ができることが最大の魅力です。 逆に言えば、何度でもアクセスしたくなるようなサイトでないと、2回目の来店はない、という ことです。 つまり、飽きさせないことが大事です。毎回新しい情報があり、発見があるサイトであることが 勝利への道なのです。 当社は、毎日更新しています。毎日新商品を紹介し、住環境への提案をしています。このよう にして、何度でも当店にアクセスしてもらえる工夫をしているのです。 最初から大規模なサイトを構築することは難しく、技術的にも管理的にも無理が出てきます。 最初は小さく、特徴的なサイトを立ち上げることです。一番大切なのは、「素早く、丁寧に、コツ コツと」です。 ネットビジネスは今がおもしろい時です。迷っているくらいなら、すぐにスタートして下さい。 自分自身で魅力的なサイトを訪問して、感覚を養い、本格的な技術習得の為には「インター ネット利用研究会」などを利用しながら、とにかくスタートさせることです。 最後に、ネットビジネスで成功しているサイトの店長さんには共通点がありますので、それを ご紹介しましょう。 それは、「何がなんでも1千万円を達成するぞ」という強い意志を持っていた、ということです。 自分で楽しくなるようなサイトづくりを心がけ、お客様の声に耳を傾け、誠意を持って運営して いく、これが成功への鍵だと思います。 |