◆京都インターネット利用研究会3月例会報告



開催日時 : 平成14年3月8日(金) 14:00〜15:40    
開催場所 : 京都リサーチパーク サイエンスセンタービル AV会議室
「社長が始めるネット革命〜
     今日からパソコン1台で『安く』『早く』『効果的に』」

講師:久米繊維工業 ティーギャラクシー・ドット・コム(株) 
代表取締役社長 久米 信行 氏




  e−ビジネスをはじめる「7つのキーワード」について



1.社長か後継者が「ネットワーカー」であれ

  情報通・人間通であることで、その人の周りには人や情報が集まっている。 ネット上で果たすトップの
  役割は集めたすべての情報を再発信する「ハブ」に なることである。


2.内向きの管理より外向きの商売システム
  人事給与、会計システムよりも、売上・利益を生む外向きのシステムである電子調達や
  受注システムに注力する。


 
3.ネット通信等で選ばれる企業になる
  後発大企業との無用の競争を避け、参入障壁の大きいいニッチビジネスを狙う。
  (即実行すべきことは)

  (1) 事業領域の選択と集中を行い、「オンリーワン」になれない中途半端な事業は早めに止める。
  (2) 販売経路、調達先と連携できる取引先を見極める。
  (3) 社内に残す組織、アウトソーシングする企業組織の見直しをする。
  (4) 現金仕入れで競争力を強化し、ネット通信簿の評価を向上させる。

4.コスト最小で開始
  小さなオフィスで起業し利益がでたら成功報酬で分け合う。
  情報は出せば出すほど集まる「週刊誌型WEB」を目指すが、仕組みは持たずに営業に専念する。

5.無料・格安の外部サービスを最大限に活用
  楽天,逸品などの電子市場への参画、Yahoo、Google等の検索システムの利用、
  帝国DBなどの企業検索システムによる与信管理、まぐまぐなどのメールマガジンを
  活用する。

6.メールマガジンを発行し、掲示板やリンク集の主になる
  日々知り合う異業種のネット縁者に向けて無目的でテーマ不問の情報メールを1日1通配信する。
  (読者参加型メールマガジンは繁盛する)

 (1) メールマガジンで紹介されたページだけが閲覧される。
 (2) メールマガジンの発行後2〜3日だけ売れる。

7.小さな新会社でタブーを恐れずe−販売
  小さな新会社のメリット

 (1) 経営者の意思決定や実行が早い。
 (2) ゼロベースで商品やサービスを設計できる。
 (3) 既存取引先とのバッティングが避けられる。


中小企業がe―ビジネスに踏み切れない7大理由
 (1) 経営者がパソコン・電子メールが嫌い
 (2) 既存取引先との関係悪化を恐れる
 (3) 自社企画商品や在庫商品がない
 (4) 会社案内や在庫商品がない
 (5) 通販のノウハウやインフラがない
 (6) 任せられる人材が社内にいない
 (7) 経営者が戦略的英断ができない