京都インターネット利用研究会5月例会報告

 

1.日時 :平成10年5月8日(月)総会14:15〜14:45

2.場所 :アバンティ(マリアージュ8F   TEL075-672-1101 )

3.内容 : (1)総会「平成9年度の活動報告、決算報告」
(1)総会「平成10年度の活動案、予算案」
(2) セミナー 「インターネットのビジネス利用」
     講師 オムロン(株)技術本部 増田 清氏

インターネットを使っての通信は今や、電話、FAXと並んで通信の一つの手段と
して社会に定着してきました。これまでの3年間は、技術レベルの進歩でしたが
これからは管理と経営レベルからの使い方と、この面からの問題提起に目を
向けていく時期に入っています。

インターネットの歩みと共に進んできた利用研究会のメーリングリストは技術
レベルの話題でにぎわってきましたが、これからの方向は、管理、経営レベル
からの発言が求められていると思えます。

これまでのメディア、テレビや電話やFAXと比較してのインターネットを使って
の通信は何といってもE-mailがあげられますし、E-mail(データ転送を含む)が
使いこなせれば、インターネットを活用していると言っても過言ではありません。
その特徴は送り手と受け手の双方向性とスピードでピンポンのように情報の
やりとりができることです。

このメールを利用してのデータのやりとりでは、互いのフォーマットを合わせる
ことがスムーズなやりとりのベースになります。データを回覧式に使う場合や、
共同で作業をしながら仕事を進めるときには、その威力を発揮しますが、ある
時は宅急便との組み合わせもより効果的です。

インターネットを利用してのやりとりでのいくつかの注意点は、守秘性と価格面
から見たダイヤルアップ、専用線接続の内容を捉えて、会社に合った形態を
とることと、暗号化やファイア―ウォールといった、技術の理解は管理者の条件
であり、第一に考慮する点です。

※ 専用線は、ダイヤルアップより守秘性は高いですが高価。

今年に入って、東南アジアの景気後退とアメリカの好景気は著しく目立ってきて
いますが、このアメリカの好景気の基礎は


・ハードウェアよりソフトウェア
・仕事の改善より革新

といった、BPR(Business Process Re-engineering)を受け入れる教育と社会
基盤の上で、インターネット利用を進めていったことにその要因があります。

ますますスピードをあげて一般家庭にまで裾野を広げていっているインター
ネットをどのように活用するか、その特質を捉えて具体的に示唆して下さった
増田氏のご講演でした。