京都インターネット利用研究会12月例会報告
2.場所:マリアージュ(アバンティ8F) 京都市南区烏丸通り(新幹線京都駅前) TEL(075)672ー11013.内容:[NECが目指すモバイルコンピューティングの世界] NECモバイルコミュニケーション事業部部長 大原 正明 氏 モバイルコンピューティングは、1995年から急速に伸びてきた携帯電話と PHSの発展を背景に(97年11月末の移動体通信の対人口普及率28% 携帯電話2766万加入 22.2% PHS5.6%))、移動環境でコンピューター を使用したい、会社の書類を移動先でも同様に見たい、という会社と場所に とらわれないビジネススタイルの変化からNECの軽くて使いやすいモバイル ギアー一連の商品開発が始まりました。 実際の使用に当たってWINDOWS95が動く電池使用容量は7〜8時間位で あること、移動電話との相性があること等の点はモバイルコンピューティング ならではの問題ですが、小型化によって普及率はここ3〜4年は増加してき ています。 又、通信料金が初期の頃の90年に比べ半額の20、000円弱(月5時 間使用)となってきていることも普及に力を貸していると言えます。普及化に 当たって実際に効率よく機能するまでには顔と顔を合わせる日本での商習慣 にはまだなじめない点も見られるのが現状ですが、オフイスフレックスタムの 導入や通勤時間の短縮といった利便性に支えられて、モバイルコミュニケー ション形態はこれまでのビジネススタイルの中で一般的なものとなっていくで しょう。 また、海外での使用に威力を発揮するのもモバイル+パソコンの形ですが、 各国の通信事情がまちまちであることとコネクターやモジュラージャックの仕 様が違っていること等から、日本国内での使用環境とはかなり情況は異なり ます。事前のチェックと空港でのレンタルサービス利用によって、使用の可 能性は高くなります、とNECモバイルギアの開発当初からモバイルコンピュ ーティングにたずさわっておられた大原 部長に、開発からその普及の背景 要素、国内外での現実環境までの幅広い講演をしていただき、日々変化し ていくインターネットの世界らしい97年12月の例会でした。 |