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和菓子
宇治駿河屋
 店主


品質への徹底したこだわり、
家業店経営が功を奏す


代表取締役 関 満氏

◆ 名産品を生かした独自の商品構成
* 宇治川周辺を中心に風光明媚な景勝地として知られる宇治市。そのシンボルである宇治橋のほとりに和菓子専門店『宇治駿河屋』がある。
創業明治43年の店は、先々代が伏見駿河屋の宇治店としてこの地で開業。ずっしりした重厚な店構え、約35m◇2◇の店には、茶どころ宇治にふさわしく抹茶羊羹、茶の香餅などの贈答用をはじめ、ショーケースには茶団子、抹茶◇ちゃ◇みなつきなどの生菓子が陳列されている。「茶どころ宇治をコンセプトに、茶の風味を生かした宇治ならではの商品づくりを心掛けている」という3代目社長、関 満さんのこだわりでもある。
地元常連客も多いが、平等院前通りという立地から観光客が多く、地元の名産品を使った商品が地方への土産に喜ばれている。「ものづくりに対する信念を持って、独自性のある商品を提供したい」と語る職人気質の社長は、材料や品質に決して妥協を許さない。そういう姿勢が商品にも現れ、同店の菓子は「茶の香り高い上品な味わい」と定評。地方からのリピート客も多い。

*
◆ 味、品質にこだわりが通販部門を伸ばす
現在同じ宇治市内に、12年前アンテナショップとして始めた『和風喫茶』との2店舗を経営しているが、他の支店展開やデパート出店などは念頭に置いていないという。量産化する大手和菓子店が台頭するなか「大量生産すれば利潤追及に走ってしまい品質や味を落としてしまいます。『主人の姿勢が菓子に現れる』といわれ、本来、和菓子屋は職人でないといけないと思うんです。当店を指示してくれる顧客を裏切りたくない」と量産化に反対。家業店に徹してきた結果、現在安定した固定客を得、年商も1億1千万円を計上している。
 また地方発送の和菓子は、風味を逃さない製法やパッキングの工夫などの取り組みが功を奏し、ここ数年地方客からの注文が増加。通信販売部門は近年15%前後の伸びを示しているという。さらに近い将来のインターネット化に備え、通販に力を注ぐと意欲的だ。
 今後、和菓子業界は地域密着型の家業和菓子店と、組織化する大手店とに大きく二極化すると予想される。その生き残り策として、こだわりを追及し続ける家業店の道を選んだ同店、「吟味した定番商品のほかにも、時代の流れに応じて新商品を投げ掛けていきたい」と新商品の開発にも前向き。そうした和菓子づくり一筋、職人としてのひたむきな姿勢が厚いファン層を作り出すのだろう。


店外観 (株)宇治駿河屋

■宇治市宇治蓮華41番地
■営業時間/午前9時〜午後7時
■定休日/水曜日
■TEL. 0774-22-2038

■URL/http://www.surugaya.co.jp/index.html





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