HOME | ビデオ|講座|空店舗|繁盛店|情報誌|京の商店街・グループ|業務内容|春夏冬|名店街|リンク
![]()
|
![]() |
社長の横顔 海野滋さん 45才 【趣味】 サッカー(地域の少年団のコーチをつとめる) 【経営理念】地域の人に愛される店 【今後の取り組み】 これまでは地域にお年寄りが多いこともあり、歯ごたえの良いハード系のパンは揃えていなかったが、お客様の要望も多いので、今後はフランスパンなど新しい味の開発にも取り組んでいきたい。 |
| 1 手間ひまかけた製法へのこだわりがおいしいパンを生む 売り場面積はわずか2坪ほどで、駐車場もない。にもかかわらず、商品を買い求めるお客様がひっきりなしに訪れ、昼過ぎには売り切れ商品が出るほどの人気店。創業80年の歴史を持つ老舗の手づくりパンの店が『天狗堂海野製パン所』だ。 創業以来、「ストレート法」と呼ばれる昔ながらの製法にこだわり続けてきた。卵やイースト、砂糖などの材料を一度にこねてパン生地を作るため、発酵管理や焼き上げるタイミングが難しく、他の製法に比べて手間ひまがかかるが、むっちりとした歯ごたえや芳醇な香りがそのままパンの風味に生かされる。大量生産がもてはやされる時代、「手づくり」という付加価値を商品にプラスすることによって、お客様の支持を得た好例だ。 2 安全・安心の無添加パンは、変わることのない創業精神 「その日に作ったパンを、その日のうちに売るのがモットー」と3代目社長の海野氏。お年寄りや子どもたちにも安心してパンを食べてもらえるように、防腐剤や添加剤、生地改良剤などを一切使用していない。作るのに手間がかかり、長期の保存がきかないにもかかわらず、かたくなに創業精神を守り続ける店の姿勢がここにある。また、フィリングと呼ばれるパンの中身もすべて手づくりで無添加。あんパンのあんは、最高級の北海道大納言を使用しているほか、カスタードやチョコクリームは、砂糖を控えめにしたあっさり風味で、甘さを気にせずいくつでも食べられる。ヘルシーブームと相まって、子どものおやつや夜食としてパンを買っていくニューファミリー層も多いという。 3 伝統の味に独自の工夫を加え、新しいパンを開発 ジャムパンや食パン、コッペパンといった定番商品から、昔懐かしいカステラパンやピーナッツパンまで、店頭に並べられるパンの数は100種類以上。ジャムパン、クリームパン90円、あんパン100円と、いずれも低価格にこだわっているのが魅力の一つだ。また、新しい味覚の研究・開発にも余念がない。フレッシュバターとグラニュー糖をのせて焼き上げたバターリッチ、石うすでひいた粉を使ったクルミパンなどは、海野氏が試行錯誤して作り出したオリジナル商品だ。「うちは対面販売ですから、お客様からの要望や意見を取り入れたパンづくりができるんです」。老舗の伝統に固執せず、最新の味や素材を商品に反映しようとする努力が、新たな顧客獲得につながっている。 4 “ふれあい”のある接客サービスが地域店の強み 「繁盛店を目指すのではなく、地域に密着したサービス店でいたい」と海野氏。大正時代創業の老舗店だけに、地域に固定ファンも多く、なじみの顔ぶれが決まった時間にパンを買いに訪れることも多い。常連さんには、言われなくても「いつものパン」を用意しておくし、しばらく見なかったお客様には「お元気でしたか」と声をかける。このきめ細やかな心配りが、特に独り暮らしのお年寄りや学生はうれしいものだ。 最近では、コンビニやスーパーなどでもパンが買えるようになり、昔ながらの製造直売型パン店が少なくなった。素材や製法へのこだわりはもちろん、一人ひとりのお客様の心をつかむ地域店ならではのサービスが、多くのファンを創り出し、リピート客を集めている。 |
![]() |
天狗堂海野製パン所 昔ながらの伝統製法を守り続ける元祖・焼きたてパンの店。予約をすれば、1個からでも取り置きしてくれる。東映撮影所が近いため、芸能関係者のファンも多い。 ■会社設立/大正11年 ■社員数/6名(パート含む) ■京都市中京区三条通御前東南角 ■TEL・FAX/075-841-9883 ■URL/なし ■営業時間/午前7時〜午後8時 ■定休日/日曜 |