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店主の横顔 福嶌仁祠さん 56才 【経営理念】ほんまもんへのこだわり 【今後の取り組み】 七味家の看板に恥じないように、伝統の味わいを守りながらも、七味と山椒をベースとした新商品の開発に取り組んでいきたい。海外からのお客さまも増えており、グローバルに好まれるような新しい味覚の発見・研究に努めていきたい。 |
原料への徹底したこだわりが、店の“信用”を生み出す 京都観光の中心地、清水寺の門前に店を構える『七味家』。明暦年間(1655〜1658)創業、日本で最初に「七味」という名称を用いた店としても知られる(それまでは七色唐辛子と呼ばれていた)。七味に混ぜ合わせる原料は山椒、唐辛子、青じそ、白ごま、黒ごま、麻の実、青のりの7種類。七味の命ともいわれる「山椒」「唐辛子」については、自社の畑で厳格な品質管理を行いながら、無農薬・有機栽培で種から丹念に育てたものを使っている。そのほかの原料についても、信頼・実績のある農家と契約を結んで専属栽培してもらっているという。「“恥は一時、信用は一生”。納得できる原料が手に入らないときは商売を休ませてもらいます」と福嶌さん。観光客や地域のお客さまばかりでなく、味にこだわる老舗料亭などにもお得意さんが多いだけに、原料へのこだわりは徹底している。時代に合わせたオリジナル商品の開発で、顧客の心をがっちりつかむ 「“革新”を繰り返すことで“伝統”は積み重なっていくもの」と福嶌さん。歴代の店主が創意工夫を凝らしながら、「七味あられ」や「さんしょう飴」、「しそこんぶ」などさまざまな新商品を生み出してきた。14代目の福嶌さんが開発したのは、山椒味と唐辛子味のカマンベールチーズ。お酒との相性が抜群で若い女性にも人気が高いという。また、ピーナッツを七味風味でコーティングした「七味福豆」、京都らしさを生かしたティーバッグ式の京風「おばんざいのもと」など、他店(よそ)では手に入らないオリジナル商品が豊富に揃う。七味というモノを通して“あきない”の本質を守りながらも、そのときどきの市場ニーズに合わせた臨機応変の取り組みが、350年間ののれんを支えてきた源泉なのだろう。 伝統産品と組み合わせ、七味そのものに付加価値をプラス 清水寺の門前町という地域性を生かし、京焼の器に七味や山椒を入れてセット販売もしている。「おままごと遊びのようなものです」と福嶌さんが話すように、手のひらサイズながら桔梗や唐草、提灯などが絵付けされ、値段も800円〜と手頃なのが魅力だ。そのほかにも、昔ながらの竹筒やケヤキをくり抜いて作ったひょうたん型の器など、容器(うつわ)にひと工夫を加えることで、商品そのものに“みやげ物”としてのプラスアルファの価値を持たせることができたという。
「お客さまを温かくお迎えするという気持ちをサービスで表すことが大切」と福嶌さん。どんなに忙しくても、親切にお答えするし、店先には観光客向けに名所案内パンフレットや地図も用意されている。こうした心配りがファンや京都へのリピーターを増やし、ひいては地域全体の活性化につながるのだという。 新鮮なアイデアを積極的に発信することで顧客を獲得 福嶌さんは料理学校の先生とともに、七味や山椒を使った新しいレシピを考えて、毎月2回、地域の新聞や同店のホームページなどに発表している。「さんまの山椒寿司」や「とろろ山椒あつもの」、「カルビスープ」など、各種お役立ちメニューは主婦層を中心に大好評だという。積極的に各人各様のニーズに合わせた情報を発信することによって、新たな顧客の掘り起こしに成功した。 350年の伝統の中に、時代のニーズを取り入れて常に革新し続けてきた『七味家』。“山椒は小粒でもぴりりと辛い”といわれるように、きらりと光る商品やサービスがお客さまの心を引きつける魅力となっているのだろう。 |
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七味家 七味や山椒に関するさまざまな商品を取り揃える老舗店。通信販売やインターネット販売も行っており、希望すれば数日以内に商品を全国に配送してくれる。 ■会社創業/明暦年間 ■社員数/45名(パートを含む) ■京都市東山区清水2丁目(産寧坂角) ■TEL/075-551-0738 ■FAX/075-531-9352 ■営業時間/午前9時〜午後5時30分 ■定休日/6月29日、30日 ■URL/http://www.shichimiya.co.jp ■E-mail/shichimi@jt2.so-net.ne.jp |