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翁鶴
酒の館

酒蔵のミュージアムショップ化で顧客のすそ野を拡大!
日本酒の国際化にチャレンジ!


社長 社長の横顔
大石博司さん 60才
【趣味】  観光、釣り、ボランティア
【経営理念】一つの商品、一人のお客さまを大切に
【今後の取り組み】
日本酒の国際化を目標に、時代に合った商品化や個性化を図って、グローバル展開を視野に、市場開拓していきたい。また、「酒の館」を重点にPRすることで更に直売の充実に努めたい。

厳選した原材料と製法へのこだわりが、多くのファンを生み出す
店内1 酒造り一筋300年の歴史を誇るのが、「翁鶴」の銘柄で知られる『大石酒造』だ。原酒や生酒、大吟醸など、商品アイテムが豊富で、季節限定品などを含めると、40種類以上のお酒を常時製造・販売しているという。
 酒米は最高級ブランドといわれる播州の山田錦、水は清らかな保津川の伏流水を使い、丹波のベテラン杜氏が、自然酵母を手間ひまかけて熟成させる、昔ながらの山廃仕込みで醸造している。
 原材料と製法へのこだわりが、まろやかでコクのある独特の風味を醸し出し、本格志向の左党だけでなく、秘酒を探す地酒ファンにも受け入れられた。

きめ細やかなサービスの原点は「どうすればお客さまに喜んでもらえるか」だ
店内2 店頭に並ぶお酒は、希望すればすべて利き酒ができる。「お客さまに納得して買ってもらいたい」という配慮からだ。また、2年前には酒蔵を利用して、お酒の量り売りを始めた。樽酒と秘蔵酒(5年間熟成させたもの)を、お客さまの希望に応じて180ml〜1.8lまで5種類のボトルに詰めて販売している。
 「少したしなむ程度のお客さまにも、どうすればおいしく飲んでもらえるかと考えたら、量り売りという発想が生まれました」。若いお客さまにも親しんでもらえるようにと、いかめしい酒徳利の代わりに美しいガラスボトルを用意。顧客本位のきめ細やかなサービスが、お酒になじみのない層にまで支持を広げることにつながった。

集客の切り札は、貴重な伝統資産の活用!
 「酒造メーカー」だった同店が、「製造直売」へと業態を転換させたのは、いまから15年ほど前のこと。「大手メーカーに商品を卸していたのですが、厳しい市場競争に生き残るためには、自社ブランドの確立が必要だと考えました」。それが300年の伝統資産を生かし、実際に蔵に足を運んでもらって地酒を試飲してもらう、集客(地酒体験)型の経営だったという。
 酒蔵の広々とした空間をそのままに、かつて使われていた搾り機や釜場などを自由に見学できる「酒造り展示館」、元精米所の建物を利用した茶屋「酒喜庵」、さらに新酒の利き酒会など、商品を販売する以外にもさまざまな楽しみを提供することで、観光客を呼び寄せ、集客や誘客に大いに役立ったという。

時代の流れを冷静に判断し、新市場にいち早く着目
 同店では、いまから5年前に中国天津市に進出し、合弁会社「天津大王酒造」を設立した。「国内需要は飽和状態。これからは中国が大きな市場になる」という大石氏の決断によるものだった。日本から杜氏を派遣して技術者の育成に努め、メイド・イン中国の『有機米酒』『天女の舞』の2種類を商品化。いずれも無農薬の有機米にこだわり醸造したものだという。
 300年の伝統を守り続けることは容易ではないが、時代の動きを敏感に感じ取り、顧客ニーズにあった業態革新、新市場の開拓などに積極的に取り組む『大石酒造』。その「攻め」の経営姿勢が不況を吹き飛ばす起爆剤となっているのだろう。


店外観 大石酒造(株)
蔵元ならではの風味豊かな地酒が人気の店。お酒の量り売りや利き酒が楽しめるほか、酒蔵見学などもできる、お酒のミュージアムショップとして若者や女性にも人気。

■創業/元禄年間
■社員数/10名

■TEL/0771-22-0632
■FAX/0771-23-2188
■URL/http://www.okinazuru.co.jp/
■E-mail/shop@okinazuru.co.jp
■営業時間/午前9時〜午後6時
■定休日/無休



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