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駄菓子
野秋商店

昔懐かしのレトロな駄菓子が
ゲーム世代の子どもの心をとらえる



店長 野秋芳子 氏

日用品から玩具まで地域顧客のニーズに
応える「現代版よろず屋」

閑静な住宅街に立つ小さな商店。最近では珍しくなった駄菓子類を中心に、ノートや鉛筆などの文房具、手芸用品まで、ありとあらゆる品物が揃う現代版の"よろず屋"さんだ。なかでも、駄菓子の品揃えは充実している。ハッカ入りの菓子やイカの干物、麩菓子、風船ガム…。そのほとんどが10 円から20 円程度。2 個で10 円という破格商品もある。「100 円でも十分に買い物ができます」と話すのは店主の野秋芳子さん。 

50年前に開店して以来、ご夫婦二人三脚で店を切り盛りしてきたという。ご主人が亡くなった後も、「地域の子どもたちのために…」と経営を続けてきた。今では、子どもたちの笑顔を見るのが生きがいと頬を緩める。


子どもたちの安全・安心を見守る地域のコミュニティ

主に店が賑わうのは、小学校の授業が終了してからだ。1 人、2 人と子どもたちが訪れ、やがて店内は黄色い歓声に包まれていく。土曜日などは、昼から閉店の時間まで遊んでいる子どももいるという。「別に、ようけ買ってもらわなくていいんです」この居心地のよさが魅力なのだろう。

1 人でぽつんとしている子どもや元気のない子どもには、野秋さんから積極的に声をかけるようにしている。そのうち、「あんな、実はな…」と、両親や先生に言いにくいことも、"野秋のおばちゃん"には本音で話すことができるようだ。まさに、" 地域のお母さん" のような存在といえるだろう。子どもたちの安全・安心に関心が高まっている時代、地域のコミュニティとして同店が果たす役割は大きなものとなっている。


掘り出し物を探し当てる"わくわく感"を提供

店を訪れるのは子どもたちばかりではない。シニア世代のお客様がベーゴマやめんこ、ビー玉などを手に取り、「懐かしい!」といって買っていくこともあるという。また、50 年以上地域で店を構えているだけあって、昔の" おなじみさん"が子どもや孫を連れてやって来ることもある。

とにかく、駄菓子や玩具だけで何百種類以上もあるので、棚をかき分けたり箱の中を探ったりと、まるで宝物を掘り当てるかのような"わくわく感"を楽しむことができる。今ではほとんど市場に出回ってないような商品もいくつかあり、付近の大学生などがレアモノを求めて訪ねてくることもあるそうだ。


大型量販店にないアイテム、価格帯、サービスで勝負!

最近では、地域内にコンビニエンス・ストアやディスカウント・ショップなどが立ち並び、小売店の市場競争が激化している。しかし、駄菓子などの希少アイテム、子どもを中心とした購買層、ワンコインで買い物を楽しめる価格帯、そして、地域に密着した親しみあふれるサービス…。すべてが大型量販店には真似のできない付加価値であり、それが同店の魅力を高め、顧客の" 棲み分け"につながっているといえる。

「そんなたいそうなことは意識していません。これからも元気に店を続けられれば…」。その肩肘を張らない店主の人柄が、多くの顧客を引きつける魅力なのだろう。


野秋商店

〒610-0332
京都府京田辺市興戸北落延31-1
■TEL&FAX/0774-62-0765

【営業時間】 8:00〜18:30
【定休日】 日曜日


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