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ディスカウントショップ
村井物産(株)

売れる商品は顧客の呟(つぶや)きから
“もっと良い方法はないか”を常に考える


社長 社長の横顔
村井 清さん 79才
【趣味】  仕事、旅行、音楽鑑賞
【経営理念】能力主義・革新主義・顧客第一主義
【今後の取り組み】
流通業界は大競争時代を迎えた。お客さんが何を望んでおられるのかを敏感に察知し、年中無休やインターネット販売、通信販売などにも積極的にチャレンジしていきたい。変革のときこそ、大きなビジネスチャンスが埋もれていると確信している。

“一物二価”の卸売と小売の販売方式をミックス
 現金卸売と小売のミックスで業績を伸ばしているのが『ムライ』。取り扱いアイテムは、日用雑貨から食料品、医薬品、おもちゃ、自転車など約2万点にものぼる。全国500軒以上の取引先から仕入れた商品を、中間マージンをカットしたお買い得価格で消費者にダイレクト販売している。例えば、缶ジュース1本の販売価格は55円だが、30本入のケースで買えば1本当たり50円になるという、問屋ならではの“一物二価販売”も消費者の購買意欲を刺激する。
 外食産業の伸長をにらんで、いまから10年前に「フード業務用食材」の現金問屋を店舗内に新設した。冷凍食品や米、乾物などを500g〜1kg単位で販売しているが、顧客の5割以上が個人客だという。マンションの住民の代表者が食材をまとめ買いしていくなど、新しい顧客の掘り起こしにもつながっている。

何が売れるかは、お客さん自身に聞くのが一番
店内1 「何が売れるかは、お客さんに何が欲しいかを聞け」と村井社長。店頭で消費者から問い合わせがあった商品はすべてメモ帳に記録され、その日のうちに社長のもとに集められる仕組みになっている。1カ月に何度も要望が重なるようであれば、取り扱い品の候補としてすぐに仕入れ体制を整えるのだという。販売員一人ひとりが営業マンとなり、クイックレスポンスに徹することによって、“売れる商材”づくりに成功したといえる。
 また、社長自身が全国を行脚して発掘した、他店(よそ)にはないユニークなアイテムも多い。インスタントラーメンやスナック菓子など、あまり知られていない地域限定商品を目利きして販売。一般顧客だけでなく、マニアや収集家の間でも人気を得ているという。


社員のやる気が新商品やサービスを生み出す原動力
店内2 社員のモチベーション向上にはとりわけ力を注ぐ。毎月10日毎に各売り場部門の業績発表を実施。社長の訓示は5台のテープに録音して、京阪神5店舗の全社員に直接聞かせている。「社員には、『見る』『聞く』『読む』を大切にしろと言っています」。五感をフルに働かせ、市場でどんな商品が受けているか、どんな売り方が儲かっているかを見聞きして知恵を絞れば、ライバル店に先んじた品揃えやサービスが展開できるという。
 同店では年2回のボーナスのほかに、決算期に合わせて特別ボーナスを支給している。『会社は社員に利益を分配する義務がある』という“ギブ・アンド・テイク”の経営方針が社員のやる気を引き出し、ひいては会社全体の業績拡大につながっているのだ。

「利は仕入れにあり」、三方よしを実践
 村井社長が発起人として始まった『商工発展会』は足かけ40年間続いている。月に一度、京都の小売店主や経営コンサルタントなどが集まり、経営や流通戦略の勉強、ときには悩みごとの相談にも応じる。また、年に2回、全国の取引先200人以上を招待して、新商品や販売情報の意見交換を行う『ムライ会』を開催。メーカーや産地などと太いパイプを持つことで、人気商品の優先的な仕入れや突発的な仕入れにも融通が利くのだという。
 現金問屋のノウハウを小売販売に生かし、競合店がひしめくディスカウント業界で不動の地位を築き上げた『ムライ』。村井社長が理念とする「現場主義に徹し、お客さまの声に耳を傾ける」姿勢が、的を射た品揃え・サービスにつながり、顧客の支持を得ているといえるだろう。

店外観 村井物産(株)
食品から輸入雑貨、医薬品まで何でも揃うディスカウントショップ。“98円均一コーナー”や“業務用食材コーナー”など工夫を凝らした売り場が人気。

■会社設立/昭和25年
■社員数/90名(パートを含む)
■京都市伏見区深草西浦町4-79(本社)
■TEL/075-641-9224(本社)
■FAX/075-642-9378(本社)
■営業時間/午前10時〜午後8時(本社)
■定休日/無休(本社)
■URL/http://www.dsmurai.co.jp/
■E-mail/dsmurai@ceres.ocn.ne.jp



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