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水虫薬をメインにして開業
京都府南丹市園部町の『チロリン村』に建つ薬局、『みその薬局』。
大正3(1914)年に初代が創業し、三代目である薬剤師の人見和夫さんは大手製薬会社で経験を積んだ後、昭和42(1967)年に園部町で開業した。「もとは八木で代々薬局を営んできましたが、自分で挑戦したいと園部にやってきました。大型スーパーができた影響で今の場所に移転し、以来、35年間この場所で薬局を営んでいます」。
開業以来、水虫薬をメインに営業を続けてきた。「大手薬品会社の商品だけを取り扱うだけでなく、『この薬はここにしかない』というものがなければいけない。そこで、薬品会社に私の意向を組んだ薬を開発してもらい販売しました」。
注目されるためにはどうするべきかを常に考える
良い薬を真面目に販売していれば、お客さんは必ず喜んでくれる。そうすれば、結果的に自分たちの商売の拡大にもつながる。その思いでずっと薬局を営んできたという。「もちろん『みその薬局』を知ってもらうための工夫は続けてきました」。
例えば、国道沿いに建てた看板は、わざと傾けることで注目を集められるようにした。また、店の横の『チロリン村』とかかれた看板は、道ゆくひとの目を引いている。「『チロリン村』というのはこのあたりの商店街一帯の名前です。名前の公募があったとき、この名前ならインパクトがあるだろうと応募したところ採用されました」。結果、遠方からのお客さんとの話のネタにもなり、非常に役立っているという。
祖父の配合をもとに新商品を開発
水虫薬に加えて、現在は新しい看板商品ができた。「父が作っていたあれどめが、手足の荒れに非常によく効くと評判でした。基剤の配合の仕方がよく、皮フへの吸収率がとても良かった。これを改良すればもっとたくさんのお客さんに喜んでもらえるのではないかと思い、商品開発をはじめました」。そうして出来上がったのが『みそのつるつるクリーム』だ。
父の代では20g程度だったが、たっぷり使ってもらいたいということで、量は88gまで増やした。また、一般流通に乗せるため、ベースとなる成分を変えて化粧品の許可をとり、幅広く販売ができるようにした。その後、シルクセリシンというアミノ酸を配合した顔専用のクリームも開発し、女性を中心に人気を集めている。
全国からリピーターを集める人気商品に
当初は口コミで広がっていった『みそのつるつるクリーム』だが、ある代理店からぜひ自分のところで総代理店をさせてほしいという依頼があり、『有限会社みそのコスメ』を立ち上げた。「以来、インターネット販売や通信販売でも取り扱われるようになりました」。また、リピーターのお客さんが直接店舗に訪れることも多いという。
「創業以来、人の役に立つものをつくろうという思いでやってきました。『みそのつるつるクリーム』の開発によって、自分たちの商品が世の中で役に立っているのだということを実感することができました。お客様さまのためにこれからもこの場所で邁進してゆきたいですね」。熱い思いがまた新たな製品の開発に繋がってゆくに違いない。
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