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衣料品 京一屋

縁日の楽しさを商売に取り入れた店
 店主
店員の横顔
店主 古川幸司さん

◆ 商品自体が語りかけるような、賑わいある演出
店内 JR木津駅前商店街にある「京一屋」はユニークな衣料品店。店先にずらり並べられた段ボール箱や、店の外壁一面に吊された洋服がひときわ目を引く。
「販売競争が激化し、大型店は売場の拡大や品揃えの充実だけでなく、より快適なショッピング環境の提供にしのぎを削っています。それに対し小売店は『お客さまが欲しいものを欲しい時にいかに気軽に買ってもらえるか』そのフットワークで勝負しなければ」と、急逝した父親から店を継いで5年目の古川幸司氏。
店頭の箱の中身は肌着やトレーニングズボンなどの安価な普段着が主。肌着1枚買うのにも駐車場に並んで車を止め、売り場を探して購入しなければいけないという大型店とは異なり、歩道沿いに商品を並べることで、目に付いたときに気軽に買ってもらうという地域に密着した商法を実践している。
「お客さまは商品といっしょに満足も買っておられるんです。それは商品の品質や機能・価格はもちろん、接客を含めた買い物自体のプロセスを楽しんでいただくことも大切だと思うので、小さい店は小さいながらにも少しでも賑わいがあり、商品自体が『買ってください』とお客さまに語りかけるような演出をこころがけています」
大手の売り場は無駄な商品がどんどん売り場から排除され、きれいだけれどお店の特徴がなくなっているところもあると古川氏は言う。煩雑な中に売れ筋を盛り込むことで、その中から「つい衝動買いしてしまいそうな商品を見つけだした」という、気軽な縁日感覚の楽しさのある店づくりが、地域の人たちに親しみやすさを感じさせ、集客につながっているようだ。

店内 ◆ 地域に根ざした、きめ細かい販促で集客
  ―チラシも店主の企画―

衣料品は基本的には春夏もの、秋もの、秋冬もの、梅春◇うめはる◇もの、の年4サイクル構造。大型店の場合は半年前から売り場計画や仕入れ計画をしないと量的に間に合わないこともあるが、小売店は今週の動きに応じて来週の対応を決めれる。そのメリットを生かし、客の動向を把握して更に細分化、常に客のニーズに応えられるよう配慮している。
内装に関しても試行錯誤を繰り返し、どの店にもある死角を整理、明るい商品を持ってくることで、デッドスペースを生かす工夫なども怠らない。
また、「楽しいほうが良い」という母親の清子さんの提案で、「店の外にも有線放送を流し、通行する人に店の活気や、楽しい雰囲気を伝えています」と古川氏。
チラシなど販促物も業者まかせにせず、イラストもコピーもすべて自家製。チラシには毎回、店主自らの写真や、普段の生活をテーマに「心あたたまる話」などを掲載することで、店主の顔のわかる店として地域の人に親近感を持たれている。これも、地域に根ざした店ならではの戦略といえるのではないだろうか。


店外観 株式会社 京一屋

■京都府相楽郡木津町大字木津小字池田52
■営業時間/平日午前9時〜午後8時
      日曜・祝日午前10時〜午後7時
■定休日/不定休
■TEL.0774-72-0015



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