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| ◆ 丹波牛にこだわり、 コミュニティー空間をあわせて売る
八木駅から徒歩5分、本町商店街の一角に位置する「福常」は、丹波牛・丹波名産猪肉の専門店。牛肉は亀岡の農家が育てた丹波牛だけを仕入れている。近所の主婦が気さくに立ち寄れる店ながら、本物志向の消費者も満足させる品揃えは地元ならではの強み。 昨年の改装後は陳列ケースを以前より低くし、狭い空間を広く見せるなど内装にも気を配っている。店の前面に出ていた陳列ケースを奥に配置し、代わりに椅子を置いて座る場所を設けた。客とのコミュニケーションを図り、客同士も気さくに話せる雰囲気作りをすることによって、スーパーとの違いである対面販売をアピールするためである。実際に客が座って品定めしたり、たまたま店で会った客同士が店内で話し込み「長いことゴメンナサイ」と言って帰るケースも増えた。これからはこうしたサービス業的要素が小売業に必要になると川勝氏は言う。「喫茶店で言うならコーヒーを売るのではなく、その空間を売っているという考え方になります。小売業が店内にそうした空間を作るのもひとつの戦略です。大事なのは、商品は食事時間に使われる食材のひとつに過ぎないということ。その手伝いをさせていただければという発想です」と川勝氏。 ![]() ◆人気の定番惣菜で 年代を越えた顧客を獲得しています 長年変わらぬ商品を提供することも顧客獲得の大きな要因になる。福常の人気商品は約30年変わらぬ味のコロッケだ。地元の学校給食でも使用され、ほとんどの町民が口にしているといっても過言ではない。町を離れた者も八木へ帰ると買いに来る。毎年盆や正月になると買いに来る客が増える事実は、同店が期待を裏切らない味を提供し続けていることを物語る。安心感、懐かしさのある商品は店を長年にわたって強く印象づける。「小さいときに食べたのと意同じ味や、といって喜んでもらっています。幼稚園ぐらいの子供が一人で買いに来たりもするんです」。 人気のコロッケをはじめトンカツ、揚げギョーザ、手羽先の唐あげなど揚げ物はすべて自家製。毎日新しく仕込んで準備するが、閉店前にはすべてなくなる。亀岡や京都市内からわざわざ買いに来る客や、近所の人の注文も聞いてまとめ買いをする客も多いという。 ![]() さらに冷凍食品コーナーには調理済み食品が豊富に揃えられ、棚にはマヨネーズ等の調味料、加工品も並び、小売販売ながら商品範囲はちょっとしたスーパー並み。「食べ物商売なので店内に清潔感があふれるよう気を使っています。改装後は帰宅後すぐに作れる食材を揃えるようにしているんですよ」と純子さん。現代人のニーズに合わせた店作りは若い世代ならではの着想だ。 |
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福常精肉店 ■京都府船井郡八木町中央通り ■営業時間/午前10時〜午後7時 ■定休日/水曜日 ■TEL.0771-42-2107 |