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豆腐 京とうふ 藤 野

町の商店主から急成長企業の社長へ
豆腐のブランド化とブティック販売が 多くのファンをつかんだ


 店主 社長の横顔
藤野清治さん 46才
【趣味】 食う、寝る、遊ぶ
【経営理念】 良い商品をつくろう!良い社員を育てよう!良い会社にしよう!
【今後の取り組み】
大手量販店に販売のすべてを委ねる時代ではなくなってきていると思う。今後は、自分たちでつくった商品を、自分たちの手で販売する努力をしていかなければならない。そのために、お客様がわざわざ足を運んでくださるような付加価値のある店づくり(飲食・販売・サービス)を目指していく。

1 ターゲットを絞り込み、ブティック販売で選べる店に
店内北野天満宮のほど近く、昔ながらの商店がたち並ぶ中、上品な店構えでひときわ目を引くのが『京とうふ藤野』だ。「豆富百撰」と銘打った明るい店内には、『豆腐ソーメン』や『梅肉とうふ』など、料亭でしか味わえないような高級志向の商品が整然と陳列されている。
「ねじりハチマキ姿で商品を売りつけるようではダメ。ブティックで洋服を買うように、お客様に豆腐を選んでいただく時代だと思うんです」と、2代目社長の藤野氏。100円の商品を10人に販売するのではなく、1000円の商品を一人ひとりにしっかりと販売していこうという逆転の発想が、お客様にマッチしたようだ。

2 原料にこだわり、商品をブランド化
父親から家業を引き継いだ藤野氏が最初に手がけたことは、これまでスーパーなどで安売りの対象とされていた豆腐に付加価値をつけることだった。全国各地の大豆生産農家を積極的に訪ねて回り、商品づくりにかける熱意を伝えて理解してもらったという。その地道な努力が、久美浜の大豆「玉誉れ」を原料にした『極上豆腐』、丹波の黒豆を使った『黒豆とうふ』など、藤野でしか買うことのできない「京とうふブランド」商品の開発に結びついた。
また、バレンタインデーにはハート型の豆腐、敬老の日には「寿」の焼き印入り豆腐を販売するなど、商品にメッセージ性を含ませることによって、豆腐がギフトとしての価値を持つようになった。

店内3 ぬかみそ人事で適財適所。人も豆も活かせ!
「京都の和菓子店や漬物店などには伝統的な『もてなしの心』が息づいていますね。お客様をお迎えするという気持ちが、接客にはとても大切なんです」と藤野氏。豆腐を製造・販売していても、あくまでもサービス業の精神に徹するべきだと語る。
来るべき高齢社会をにらみ、いかに若い人材を育てていくのか、それが会社の命運を分けるとも。「ぬかみそ人事」と社長自らが名づけるように、社員全員が営業や製造、店頭販売などさまざまな仕事の経験を積むことによって、一人ひとりの適財適所が発見できるのだという。人財を1カ所に固定してしまうと腐ってしまうから。思い切ってこねくり回せというわけだ。

店内4 他店がやらないことをやれ!
現在、北は仙台から南は博多まで直営店11店舗を展開しているほか、平成3年に錦市場の真ん中に『こんなもんじゃ』というアンテナショップを設け、豆乳ドーナツや豆乳ソフトクリームなど、他店にない商品を販売。若者を中心に大人気を博している。
また、平成12年には京都府加悦町と共同で第3セクターの会社を設立し、豆腐づくりが体験できるテーマパークを完成させる予定だとか。
「とにかく、他の店でやらないことをやってみたいんです」。社長や社員の斬新なアイデアと持ち前のバイタリティが、『京とうふ藤野』を町の豆腐屋から優良企業へと強力に押し上げてきた秘訣といえるだろう。

店外観 京とうふ藤野株式会社
高級志向のものからギフト用まで、多彩な豆腐関連商品を製造・販売する店。店内には「おひるや豆魂」という食事処が併設され、日替わり豆腐定食を楽しむことができる。

■会社設立/昭和39年8月
■社員数/60名
■京都市上京区一条通御前西入ル西町90-4
■TEL.075-463-1035 FAX.075-461-8632
■営業時間/午前10時〜午後6時
■定休日/月曜日
■URL. http://www.kyotofu.co.jp



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