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ラインストーンを通してくり出される達成感と満足感
京情緒あふれる祇園・新橋に店を構える『Dot.tailor』。ラインストーンと呼ばれる小さなガラスの石を、手持ちのジーンズやバッグ、靴、帽子などに張りつけて、自分だけのオリジナルアイテムを作るユニークな店だ。ラインストーンの大きさは2mm〜5mmまで6種類、カラーはゴールドやパープルなど55種類を用意する。「人と違った服がほしいというお客様のニーズに応えました」と社長の森好徳さん。単にカラーストーンを販売するだけでなく、その場でお客様自身にデザインしていただき、実際に張りつけることで、モノづくり(リメイク)の“達成感”と“満足感”を同時に提供している。
“記念写真”を橋渡しに、口コミで顧客を開拓
初めてご来店されたお客様には、サンプル生地を使って無料で練習できるようにしている。また、かわいらしいロゴや星、花びらなどの模様サンプル約200種類を用意して、お客様からの多様な要望に応える工夫をしている。「お客様を通して店の価値を広げていくために、お客様とどのように関わっていけばよいのかを考えました」と森さん。その一つが、ラインストーンを製作しているお客様の楽しげな表情を撮影する写真サービス。他府県から訪れた観光客には、祇園界隈の名所で記念写真を撮る。後日できあがった写真をお客様に届けることで、「京都(どっと.ていらー)でこんな経験をした!」と話題が膨らみ、口コミで新規顧客の開拓につながっている。
異業種交流でオリジナルな発想を温める
オリジナル商品の開発にも意欲的だ。“福”という文字をあしらった縁起物のミニTシャツ、京友禅の絵師と共同で、天女や龍虎、風神・雷神などの和柄デザインを描いたジーンズやデニムシャツ、また古いジーンズをリメイクしたバッグなど、京都らしさを生かしたアイテムが人気を集めている。「ありきたりの土産品では満足しないお客様が多い」と森さん。ミニTシャツを購入したお客様は、お好みのラインストーンを無料で接着できるなど、きめ細やかな付加サービスが好評を得ている。今後は、京都市立芸術大学で日本画の保存修復を専攻した人と連携して、店頭でジーンズの絵付けなどを実演販売していきたいという。
「祇園」の名を活かした地域情報を発信
「地域の賑わい創出が、個店の発展につながります」と森さん。祇園には興味あるが、敷居が高そうで…というお客様の声に応えるために、森さんら近隣の商店主が協力して、地域情報を発信するホームページの開設に取り組んでいる。お客様がそれぞれの個店を訪問し、面白いと感じた“イチオシ商品”を選びホームページに載せるというもので、その取り組みは平成17年度の「意欲的商業者グループ支援事業」にも選ばれた。
新進気鋭の個店ながら、今後の成長が期待される『Dot.tailor』。ラインストーンというユニークな商材に注目し、お客様がもっている潜在的な“差別化”“個性化”のニーズをくすぐる仕掛けをうまく提供したことが、成功の秘訣といえるだろう。
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