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話題づくりは意外性ある品揃え
自然豊かな木津町の国道沿いに店を構える『Beeがあでん』。かつて酪農や農業を営んでいた店主が、それまでの牧草貯蔵庫を改装して平成2年にオープンしたユニークな園芸店だ。店内には、季節の種苗や鉢植え、ウエルカムボード、トルコ製のバケツやピッチャー、インドネシア製のプランターといった園芸雑貨をはじめ、バンブーチャイムと呼ばれる竹楽器などエスニックな雑貨も多数揃っている。
「面白いアイテムばかりを集めていたらこうなったんです」と店主の才治氏。最近、若者層に人気があるのは蹄鉄(ていてつ)のオブジェ。実際に競走馬がレースの時に装着していたもので、開運厄除けのお守りとして買っていく人も多いという。園芸店らしからぬ「あっと驚く」品揃えが話題性につながり、口コミで顧客がどんどん広がっている。
知恵と工夫の手づくりアンティークの魅力
「古き良きものを工夫して、生活空間にやすらぎを提供していきたい」。店主のそうした思い入れは、店頭に並ぶ一つひとつのアイテムにも表れている。全国を走り回ってかき集めたという古い枕木やウイスキー樽をもとにしたイス、テーブルセットやランプなどは、いずれも才治氏自身が丹精込めて手づくりしたもの。アンティークな木々の風合いは、長い歴史を物語り、一朝一夕には生み出せない独特の魅力にあふれている。
「喫茶店のオーナーがディスプレイ用に買っていかれることもあるんです」と才治氏。枕木や樽など埋もれた素材に着目し、味のあるアイテムを充実させることによって、園芸店にはなじみの薄かった顧客を呼び込むこことに成功した。
相乗効果を生む貸農園と園芸用品販売
約3,000坪ある所有地は、貸農園や貸工房として有料で貸し出しを行っている。1区画あたり10坪(約33u)、年間利用料1万2千円〜という手頃な価格と、京都市内や奈良方面からも日帰りできる便利な地の利が相まって、サラリーマンなどを中心に約150人もの利用者があるという。
「農地の有効利用とともに、物販店としての強みを生かせないかと考えて始めたんです」と才治氏。種苗はもちろん、農具や肥料など必要なものはすべて揃っているので、農作業前についでに店に立ち寄っていく利用者も多い。物販と貸農園をワンセットで提供することで、顧客の動線をうまく結びつけることができた。今後はさらに、どうしても農園の世話に行けないという人達のために受託作業も検討中だという。
店のブランディング力を高める新販売ルートの開拓
3年ほど前に有志で立ち上げた朝市グループでは、毎週日曜日、有機農法も取り入れて育てた京野菜などを販売したり、大型量販店などに新しい販売ルートを開拓するなど、その活動は徐々に広がりを見せているという。
単なる園芸専門店ではなく、貸農園との両輪によってビジネスの可能性を広げる『Beeがあでん』。農業のプロとしての経験と知識をうまく生かした、消費者の自然志向をくすぐる品揃えとサービスが市場に受け入れられているのだろう。
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