北山杉について
北山杉は京都府指定の木であり、京都市内を北へ2km、北山高雄で生産されている。高雄は、年間を通して気温が冷涼で、暑い夏の日でもさわやかな谷風がわたり、冬は冷たい北山時雨がみまう日々が続く。そんな、清滝川の清流にせまる谷間の湿り気の多い空気が、北山杉を育てるのにこのうえない条件となっている。
北山杉は杉磨丸太を生産目標に、垂木台杉仕立と一代限り高林仕立の両作業法が行われている。
しかし第二次大戦後、防火建築法のあおりお受けて垂木の売れ行きが急減したため、垂木生産に見切りをつけ、台杉仕立は大幅に減少し、一代限り丸太仕立が多くなっている。 |