1998 MAY
NO.271
KYOTO MEDIA STATION
特集 (財)京都産業情報センター 設立20周年記念事業
情報新世紀への挑戦 サイバーキャピタル京都を目指して
産業・技術に関する最新・最先端の情報を地元企業に提供し、その発展に寄与することを目的として昭和53年12月に設立された(財)京都産業情報センターは、平成10年12月に設立20年の節目を迎えます。そこで今年度は、センターの設立趣旨や地域の中でセンターが担うべき役割を再認識し、会員企業及び関係機関の各位とともに21世紀に向けた産業振興の新たな方向性を探ることを目的に、「情報新世紀への挑戦“サイバーキャピタル京都を目指して”」をコンセプトに設立20周年記念事業を実施していきます。

設立20周年記念事業委員会の最終報告

(財)京都産業情報センター設立20周年記念事業委員会委員長
(株)村田製作所 取締役社長 村 田 泰 隆 氏


昨年10月及び11月に審議された20周年記念事業の計画案は、Eメールによる意見交換を経て、3月に行われた第3回委員会において内容が決定しました。最終的な結論にたどり着くまでの間も各委員の方々からは引き続き様々なご意見をいただき、記念事業の趣旨と方向性に基づいて再度検討を重ねました結果、今回お知らせするような形でまとめられましたので、要点をご報告させていただきます。
記念事業の開催にあたっては、センター及び会員企業の現状と将来の方向性を見据えながら、お互いにとって意義のある新たな出発点としていくことが望まれます。そこで、インターネットマルチ会場大会では会員企業によるインターネット活用事例のプレゼンテーションを行い、最新の事例に対して双方向から意見交換できる形で実施することとなりました。一方、マルチメディアや情報ネットワークの最新事例を知ることを目的とした海外視察団の派遣は、会員企業へのご負担と参加のメリットという点から再検討した結果、今回は見送らせていただくこととなり、それにかわる事業項目としましては、センターのCI関連事業が採択されました。
現在、以上のような経過を踏まえて20周年記念事業計画の具現化に向けた取り組みが進められているところです。(財)京都産業情報センターの事業活動の活発化と地域企業の発展の方向を探るための記念イベントとして、ご協力およびご参加のほどをよろしくお願い申しあげます。

(財)京都産業情報センター 設立20周年記念事業

●基本コンセプト●
「情報新世紀への挑戦“サイバーキャピタル京都を目指して”」

「サイバーキャピタル京都を目指して」の“京都”とは京都府、京都市の全体を指し、コンピュータを中核とする高度技術を駆使した情報発信の拠点としての地位を得るべく発展していこうといった意味が込められています。この言葉は審議が始まった当初から議題にあげられており、立石理事長の強い思いが込められたものでもありました。そこで、言葉としてのわかりやすさという点での疑問や指摘はあったものの、それを補うための「情報新世紀への挑戦」という一句を付加した上でコンセプトとして採用することに決定しました。

●事 業 内 容●
インターネットマルチ会場大会(平成10年10月15日)
20周年記念式典(平成10年12月1日)
会員名簿、パンフレット、ポスター(記念式典にて配付)
記念品の配付(記念式典にて配付)
CI関連事業(記念式典にて披露)

設立20周年記念事業の実施にあたって

(財)京都産業情報センター設立20周年記念事業委員会副委員長
(株)サムコインターナショナル研究所 代表取締役  辻 理 氏


設立20周年記念事業の実質的な意義は、京都産業情報センターの役割と今後の方向性を広く紹介し、次の展開へのキックオフとして開催していくことにあります。そのため、基本コンセプトには情報発信拠点としての京都の将来像を表現したものを採用。記念式典をはじめとする事業内容の審議においては、会員企業への情報提供、会員相互の交流促進といったセンターの主要テーマとの関連性を重視し、京都の産業・経済の動向を踏まえながら最終決定が行われました。
まず、記念式典に先立って開催されるインターネットマルチ会場大会では、最新の情報通信技術を駆使して府内3カ所を結ぶ双方向ネットワークを構築。“ビジネス”を主眼に置いたインターネットの活用事例発表や情報通信の将来動向についてのセミナーを幅広い業種にわたる会員企業の方々を対象に実施します。記念式典では、基本コンセプトをテーマとする記念講演も併せて行い、会員企業から作品を募り選考した会員名簿・パンフレット・ポスターの作品も発表します。なお、海外視察団の派遣は、費用と効果のバランスについて検討し会員の方々のご負担を考慮した結果、今回は見送りとさせていただくことになりましたが、これを機にセンターにCIの導入を図り、将来の事業展開に活用していくことが決まりました。
今年度は、以上のような各種事業の開催を通じて京都産業情報センターの20周年を記念するとともに、これまでセンターにご理解とご協力をくださった会員の方々とさらなる親交が深められることを願っています。
インターネットマルチ会場大会

【目 的】
今、一層の広がりを見せているインターネットの動向を分析し、今後のビジネスチャンスを見いだすため、京都府内の3会場を結んで「インターネットマルチ会場大会」を開催します。
【内 容】
1 セミナー
テーマ:「情報通信の将来動向について」
講 師:京都大学教授 石田 了 先生

2 プレゼンテーション
会員企業によるインターネットの活用事例発表4件
(北部1件 中央2件 南部1件)を実施します。

【日 時】
平成10年10月15日 14:00〜18:00

【会 場】
北 部  舞鶴港FAZ
中 央  京都リサーチパーク4号館
南 部  けいはんなプラザ

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