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●現在のジャンボリー、トップセミナーの問題点

しかし、こうしたジャンボリー、トップセミナーに対しても、ここにきて大きな変化が表れてきました。いくつかの問題点が指摘されるようになってきたのです。それはどのような問題か、見てみることにしましょう。

公式な結果報告および収支報告がない。いわゆる「感想文集」は何度か発行されてきたのですが、実施された内容それ自体の報告は殆ど存在しません。初めての開催地が昨年の内容を調べようとして、日本糖尿病協会に問い合わせたのですが関連する記録が全く見つからず、結局協賛していただいた製薬会社の社員の方が作成された内部報告書を参考にさせてもらったとの笑えない笑い話も残っています。

そしてこれに関連してですが、次回開催地への申し送りがないことが挙げられます。これでは内容の引き継ぎようがないので、結局は、その中で話し合われたことについても1回毎にバラバラで、ある内容について次の年もまた同じ事が繰り返し話し合われるようなことが行われているのが現状です。これは我々の貴重な時間と労力の膨大なロスではないでしょうか。

そしてもう1つが内容の「同窓会」化です。毎年同じ人が繰り返し参加するのはまだいいとして、新規に参加する人が減り、結局「リピーター」だけの会合となってしまい、内容についても「同窓会」化する弊害が挙げられています。