ITコミュニティの役割と展望 04

アンケート調査結果

◆9.あなたが利用する健康保険の自己負担割合とその区分、1カ月平均の医療費(自己負担額)について

 平均自己負担額:1万1092円(小児慢性特定疾患研究事業費給付者は除く)
 平均医療費:4万6417円(負担割合の違いを逆算で反映したもの)

○合併症なし(36名)
 平均自己負担額:9717円
 平均医療費:4万0628円(→年間医療費:48万7536円)
●合併症あり(9名)
 平均自己負担額:1万4375円
 平均医療費:6万8125円(→年間医療費:81万7500円)
 次に、現在厚生労働省において小児慢性特定疾患研究事業の見直し(一部自己負担導入の検討)が進められるなど、大きな焦点となっているIDDMの医療費負担の問題であるが、何らかの自己負担のある人では、その平均は1万1092円と1カ月あたり1万円を超えている。これを更に合併症がある場合とない場合を分けて集計してみたところ、平均自己負担額で月額5000円近い差があることが判った。以前より知られていることではあるが、合併症が出てくると医療費の自己負担額は確実に増加するのである。

平成11年度年齢階級別国民医療費・構成割合・一人当たり医療費
◆一般診療医療費(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/99/hyo5.htmlより抜粋)

           
総  数 入  院 入 院 外
10〜14歳 5万0400円 1万3000円 3万7500円
15〜19歳 4万2900円 1万5500円 2万7400円
20〜24歳 5万1400円 2万1400円 3万0100円
25〜29歳 6万8000円 2万8400円 3万9600円
30〜34歳 7万4200円 3万2300円 4万1900円
35〜39歳 8万0300円 3万2500円 4万7800円
 また、先ほど厚生労働省より発表になった平成11年度の一般診療医療費とIDDMのそれを、回答者平均年齢の近傍で比較してみると、(年度は異なるが)実に6倍〜12倍もの開きが出てくるケースがあることが判った。こうした経済機会の著しい格差に対しては、やはり何らかの公的フォローがあって然るべきではないだろうか。

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