●薬物療法
【やくぶつ・りょうほう】
(一般名)


 2型DMの場合、「食事療法や運動療法が基本であり、食事療法や運動療法を行っても血糖コントロールがうまくいかないときに、薬物療法を追加する。薬物療法は、最初は経口剤を投与し、それでも効果がなければインスリン注射が適用される」ことが普通である。

 これに対し1型DMの場合は、発症時に既に自己インスリンの分泌が激減または廃絶しているので、最初からインスリン注射が絶対適用である。即刻インスリン注射を導入しなければ、僅か数日から数週間で命を落とすことになるため、選択の余地は全くない。この点が2型DM患者と大きく異なる点であり、1型DMの患者によくみられる、疾患の自己受容とも深く関わっているものと考えられる。