●運動療法
【うんどうりょうほう】
(一般名)




糖尿病の治療方法のひとつで、特にNIDDM患者(インスリンの分泌能力はあるが、不十分、あるいは効きが悪い(インスリン抵抗性(→)が高い))において、高血糖状態をある程度緩和する効果がある。その主な理由として、

1. 運動を行うと、血液中にインスリンがなくても、筋肉や細胞が血液中の糖分をある程度細胞内に取り込んでエネルギーに変えることができるので、血糖値が下がる(運動直後に限っては、インスリンの作用が無くても、Glut4と呼ばれる糖担体の細胞表面上への移動(トランスロケーション)が起こっており、血液中のグルコースを強力に細胞内に吸収できる)。また、運動を継続的に行うことで、筋肉や細胞に備わっている、血液中の糖分をエネルギーに変える能力が高まるため、その分だけインスリンの利用が節約でき、膵臓への負担が軽減できる。
2. 継続的な運動により肥満を解消することで、インスリン抵抗性を解消することができる。

が挙げられる。

ただし、インスリン注射が必須であるIDDM患者においては、運動により思わぬ低血糖を惹き起こすことがあるので、運動前に血糖測定を行い、運動中もすぐにブドウ糖を摂取できるよう準備して臨むことが、より望ましい。