●糖新生
【とう・しんせい】
(一般名)
英:gluconeogenesis


肝臓においてグリコーゲンが分解されてブドウ糖が生成されることを糖新生という。

通常ブドウ糖は、人が食物として炭水化物を摂取したときに、消化管および消化器内で分解されて生成されるものであるが、人間の体内でも、肝臓に蓄積されているグリコーゲンを分解し、ブドウ糖を生成することができるようになっている。飢餓状態に晒され血糖値が下がると、膵臓α細胞がグルカゴン(→)を分泌し、グルカゴンが肝臓に働き掛けて糖新生を起こし、血糖を正常域まで上昇させる。糖新生が急激に起こって高血糖をもたらす現象がソモギー効果(→)である。

ただし、グリコーゲンにはアルコールを分解する役割もあるため、大量に飲酒した際には、肝臓内に蓄積されていたグリコーゲンを既に使い果たしてしまっているため、そこで低血糖状態になると、糖新生が行われず非常に危険であるので、薬物療法(→)を行っているDM患者は、飲酒の際には低血糖に特に注意を払う必要がある。