超遅効(超持続)型インスリン
【ちょう・ちこう(ちょう・じぞく)・がた・いんすりん】
(薬剤名)


注射後、数時間で血糖降下作用が現れ始め、最大で24時間その効果が持続するインスリン製剤。

外見は透明で、遺伝子組み換えインスリン(インスリンアナログ)である。現在のところ、アベンティス・ファーマ社の「ランタス(インスリン・グラルジン)」が世界で唯一の超遅効型インスリンである。2000年に世界で初めてドイツで発売され、日本国内では2003年にリリースされた。また、ノボ社も、通常のインスリンに添加剤を加えることで持続的効果を持たせたインスリン製剤(開発コード「901」)を開発中で、数年以内の日本国内発売を目指している。

既存のインスリン製剤と違って、効き方にピークがない(あるいはほとんどない)とされており、強化インスリン療法(→)における基礎分泌(食事に関係なく常に一定量分泌される)を補うために用いられている。リリース時には、24間効果が持続するので1日1回の投与で済むとされていたが、1回あたりの投与量が少なかったり(20単位以下)、患者によっては1日2回の投与の方が効果的である場合もあり、効き方には個人差があるようである。

超遅効型インスリンも、超速効型インスリン(→)と同様、遺伝子組み換えのインスリンであり、ヒトインスリンではないので、6歳以下の乳幼児や、妊娠中あるいは妊娠を希望している(=避妊をしていない)女性患者、またパートナーの妊娠を希望している男性患者に対しては処方されない。