超速効型インスリン
【ちょう・そっこう・がた・いんすりん】
(薬剤名)


注射後約15分で血糖降下作用が現れ始め、約1時間で効果が最大になり、2〜3時間後には効果が消滅するインスリン製剤。外見は透明で、遺伝子組み換えインスリン(インスリンアナログ)である。イーライリリー社およびノボ社が開発し、国内では2002年末にリースされた。

速効型インスリン(→)に比べ、健常者のインスリン分泌動態に極めて近い効き方をするので、食事が目の前に出てきてから、あるいは食直後に注射することができ、患者のQOL(→)向上に役立っている。

ただし速効型インスリンがヒトインスリン(=人間の膵臓が分泌するインスリンと全く同一の分子組成)であるのに対して、超速効型インスリンは遺伝子組み換えにより生成された、自然界には存在しない分子組成を持つものであるので、将来にわたって100%の安全性が保証されているものではない。6歳以下の乳幼児や、妊娠中あるいは妊娠を希望している(=避妊をしていない)女性患者、またパートナーの妊娠を希望している男性患者に対しては処方されない。なお海外では、妊娠3ヶ月目以降の妊婦に対しては処方された例がある。

国内で市販されている超速効型インスリンとしては以下のものがある。

製剤名

製薬会社

ノボラポッド(インスリン・アスパルト)

ノボ・ノルディスク・ファーマ社

ヒューマログ(インスリン・リスプロ)

イーライ・リリー社